『やすらぎの郷』、施設スタッフは前科者だらけ!? とんでもない新設定に視聴者驚愕
ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(月・木曜日)お届けします!
『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。
■4月25日(火)/17話~4月27日(木)/19話
17話では、正体を隠し、新人作家・濃野佐志美として活躍する女優・井深凉子(野際陽子)が、亡き親友の夫である栄に心情を吐露する場面が描かれた。スターとして人の目に追いかけられ続けることがつらかった、人を気にするより役者として人間を観察したかったと語る凉子。凉子の言い分にある程度の理解を示す栄だが、その上で物書きには守らなければならない鉄則があると断言する。栄は自分の経験談とともに「100万人を感動させられても1人を傷つけてはいけない」と凉子に力説。「やすらぎの郷」の入居者である大女優・摂子(八千草薫)の過去に触れた小説『散れない桜』のゲラを焼却するよう説得するのだった。
18話で、凉子は『散れない桜』の出版取り下げに同意。しかし凉子はその「復讐」として、栄の亡き妻の律子(風吹ジュン)を自殺未遂にまで追い込んだ、栄と若き女優とのスキャンダル事件をモデルにした小説『こわれたピアノ』の続編を書くと言い始め栄を困らせる。さらに、その日の夜、栄は自室で入居初日にも聞いた不気味な猫の声を聞いた上に、律子が化け猫になるという悪夢まで見るのだった。
また、同話では施設で働く職員について紹介された。施設で働く男たちは、医者と看護師を除いて全員訳ありの前科者だという設定が明かされ、視聴者からは「入居者はテレビ業界人限定で、施設スタッフは前科者だらけの老人ホームなのか!」「まさかのトンデモ設定飛び出てきた……」「倉本聰がこの設定を活かしてくるのか。楽しみで仕方がない」と驚きと期待の声が上がっている。
19話は、“お嬢”こと白川冴子(浅丘ルリ子)の78回目の誕生日パーティー3日前にもかかわらず、出席の返事が来たのはたった2人。かつてはお嬢の誕生日パーティーに招待されることが芸能界のステイタスだった時代もあり、今年もホテルの宴会場を予約したお嬢だったが、ホテルにキャンセルの電話をすると、キャンセル料が90万円もかかることに驚く。預金残高もわずかしか残っていないと明かすお嬢の姿を見て、栄は大スターの浮世離れした終末設計にショックを受けていた。
作中で「湾岸テレビ」というテレビ局の月9批判が会話の中に登場したこともある同作。4月26日に発売された雑誌「週刊文春」(文藝春秋)には、脚本家・倉本聰のインタビューが掲載されたのだが、実は一度フジテレビに持ち込まれ、企画を蹴られているという事実も判明した。どうやら同ドラマは、物語内だけでなく現実でもやすらげないようだ。