エド・シーラン、「フォーブス」に年収をバラされて友人を失ったことを告白
今月3日にリリースしたサードアルバム『÷(ディバイド)』が、発売初日に母国イギリスで23万2,000枚も売り上げ、世界最大級の音楽ストリーミングサービス「Spotify」でも約5,600万回再生されるなど、記録的な大ヒットとなっているエド・シーラン。現在アルバムのプロモーション活動で忙しい毎日を送っているが、そんな中、大金を稼ぎ出すスターになったことで友人を失ったエピソードを語った。
人気カルチャー誌「ローリング・ストーン」最新号に掲載されたインタビューで、エドは「『フォーブス』のランキングってやつ。マジ、あれのせいでフ○ック・イット・アップ(クソみたいな思いを)したね」と、Fワードを使い、友人との仲をめちゃくちゃにされたと激白。
2014年6月にリリースしたセカンドアルバム『x』が世界的に大ヒットし、そのアルバムを引っさげたツアー『x Tour』(14年8月~15年12月)も大成功を収め、スーパースターの仲間入りを果たしたエド。手に入れたのは名声だけではない。アルバムやツアーの売り上げでしこたま儲け、15年の「フォーブス」において「最も稼いだミュージシャン トップ30」の12位に。5700万ドル(約65億円)稼いだと世間にバラされてしまったのだ。
エドがリッチだと知った友人たちは、とんでもない要求をするようになったとのこと。「携帯のショートメッセージで、車の写真が送られてきたんだよ。『誕生日プレゼントはこれでよろしく。オマエの年収の、たった0.06%だぜ』ってメッセージ付きで」と具体的な例を挙げながらぼやいた。嫌気が差したエドは、スマートフォンを捨ててガラケーに替え、家族以外には番号を教えなくなったそう。エドは、Twitterなどで外見を揶揄されることにもうんざりしており、スマホを捨てたことで、わずらわしいネット上の悪口やバッシングを見ずに済み、穏やかな生活を取り戻したよう。
実はエド、15年10月に「金欠で住宅ローンの支払いに困っていた子どもの頃からの友人を助けるために、一緒に仕事をすることにした。そして『Thinking Out Loud』を書き上げ、彼女は(印税で)もう二度と金銭面で困ることはなくなった」と告白したことがある。この友人とはエイミー・ウェッジのことで、彼女はその後もエドとタッグを組み、ソングライターとして活躍している。エドとしては彼女のように「仕事はするから」と助けを求める友人には喜んで手を差し伸べるものの、「金持ちなんだから、高級車の1台くらいプレゼントしてくれよ」などと要求してくる者は本物の友人ではないと判断し、切り捨てたのだろう。
ちなみにエドが1月、イギリスの人気トーク番組『The Graham Norton Show』にゲスト出演した際には、「もう何年も会っていなかった」という小学校時代の親友がサプライズ登場。ベジタリアンの両親の元で育ったエドは「この親友の家で、初めて肉を食べたんだよ!」とうれしそうに話し、再会を大喜びしていた。
「フォーブス」と金目当ての友人には嫌な思いをしたものの、エドは人間不信に陥ってはいないようで、「ローリング・ストーン」のインタビューでも「友人の誰かが挙式する時、歌い手が必要で、僕のスケジュールが空いてれば、喜んで歌うよ。もちろんタダで」と名乗りを上げた。
世界的なスターになっても飾らず、気さくなエドの好感度は抜群。今月16日からスタートする欧米ツアーも全てソールドアウトしており、年末に発表される「フォーブス」の「2017年度 ミュージシャン長者番付」では上位にランクインされること間違いないだろう。