デブのおばさんが風俗デビュー、ナンバーワン“ヘルス嬢”から売れない風俗嬢への転落記
◎タダマンが当たり前の世界
それでも1回目の指名からタダでまんこを貸したくなかった私は、リピートなんていらないからオプションとしてチップ5,000円をいただいいて本番するという、いわゆる「円盤行為」ということをやった。本番行為が認められていないヘルスの隠語で、ネットの掲示板などで書かれる時によく使われる「円盤(番)」や「基盤(番)」などの言葉がある。円盤とは、挿入行為をしたければ裏オプションとして、別料金を払ってもらうことをいう。基盤とは、お客さんに「挿れたくなっちゃたー」と言われたら挿れる、もしくは自ら挿れる。基本プレイに本番があることを言い、基盤=タダマン=タダで挿入行為をすることをいう。
タダマンしている子たちがいる店で、自分だけ円盤していたら、そりゃさらに売れなくなる。どんどん売れなくなっていき、とうとう繁忙期の12月に3日間連続お茶を挽く売れない風俗嬢になっていた。
ヤバい、この状態では借金の返済が滞ってしまう。このままいても稼げないので、辞めて別の店に移ることにした。
そこも都内にあるデブ専門のお店。場違いにも若い子がメインの、無料オプションがスクール水着や体操着というロリ系ポチャの店に入ってしまった。バックは60分7,000円と少し上がったが指名が全然入らない。1日1~2本がやっと。4本なんて滅多にいかなかった。月に25万円を稼ぐのが精一杯。これぞ風俗というような荒稼ぎは、この店では一度もできなかった。
その頃の私は実家を追い出されてシェアハウスに住んでおり、水道光熱費と家賃を合わせても6万円ほどだったので、借金を繰り上げ返済しながらも、それほど苦しくはなかった。1日1本でもお茶が少なければ、まぁマシかくらいな感覚で、途中、性病をもらい休みながらも半年ほど頑張った。大して稼げてない女にも、さらに稼げない波は押し寄せてくる。
こんなんじゃもうどこにいっても同じだ。都内のデブ専のお店を転々として、あちこち爪あとも残したくない。痩せて普通のお店に行けばいいのだけれど、ダイエットができていたら初めからデブになんてなっていない。一か八か、稼げる保証はないけれど、風俗人生2年目は思い切って出稼ぎに出ることにした。
*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、現在出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちするアラフォー。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱいだけれど、1日2万稼ぐのがやっとの売れない風俗嬢。
ブログ「続・おちぶれ続けるアラフォーでぶ女の赤字返済計画」