生きる伝説VS生きる伝説

メリル・ストリープ、カール・ラガーフェルドから「カネでオスカーのドレスを選ぶ女」と皮肉られ大激怒!

2017/02/27 19:49

 すぐに声明を出したカールとシャネルだったが、アカデミー賞授賞式という女優にとって晴れの舞台の直前に「せこい人」だと大恥をかかされたメリルは、「誤解した」という言葉では納得できないと大激怒。25日には、「有名なデザイナーであるカール・ラガーフェルドは、私を中傷したのです。私のスタイリスト、そして私がドレスを着ようと決めた優れたデザイナーも中傷しました」と、強く非難する声明を出した。この声明でメリルは、WWDに対しても「このような中傷を、確認もせずに記事にした」と批判。「記事は世界中で報じられ、今も拡散され続けている」「アカデミー賞20回目のノミネートということで、メディア、同業者、観客から注目されるであろう、私のオスカーの舞台を台なしにした」と怒りを炸裂させた。

 そして「決して軽く受け止めることなどできない」とし、「ミスター・ラガーフェルドが出した“声明”は、今回の“物議”に対する遺憾の意であり、謝罪ではない」「彼はウソをつき、その偽りの言葉が掲載されたのです。謝罪声明が出されることを、お待ちしております」という攻撃的な言葉で締めくくった。

 英大手紙「ガーディアン」によると、シャネルの広報は「メリルのスタイリストとアカデミー賞に着ていくドレスについて話し合ったが、ほかのデザイナーの服も候補に挙がっていることは認識していた」「後日、メリルのスタイリストから、別のドレスを選んだという連絡を受けたが、その理由は聞いていない」と説明しているそう。「シャネルは、これからもストリープ氏に対して敬意を表し、関係を継続していきたいと思っている」という言葉を紹介した。しかし、この言葉も謝罪ではないことから、メリルの怒りの炎に油を注ぐのではないかと懸念されている。

 そのメリルだが、日本時間の27日に開催された第89回アカデミー賞のレッドカーペットには、レバノンのデザイナーが立ち上げたエレガントな高級ブランド「エリー サーブ」のドレスで登場。深い紺色の、裾の長い高級感あふれるドレスで、首元が美しく見えるオフショルダーだった。授賞式では終始にこやかな表情を浮かべ、司会者がオープニングトークで、トランプ大統領がメリルのことを「過大評価された女優だ」とこき下ろしたネタで会場を沸かせたときは、少女のように恥ずかしがり、隣に座る夫の肩にしなだれかかった。そして、司会者から起立を促されると、サッと立ち上がり、会場から割れんばかりの拍手を浴びて満面の笑顔で投げキッスをするなど、「今夜のアカデミー賞は私のもの」という感じにノリノリだった。残念ながら主演女優賞は逃したが、その存在感は相変わらず。

 ネット上では、あのカールが「自分が間違っていた、心からお詫びしたい」などと言うはずはないとの意見が多い。生きる伝説である2人の対決は、今後、どのような展開を見せるのだろうか?


最終更新:2017/02/27 19:50
ケチな社長はなぜお金を残せないのか?
ただでドレスを作ってもらおうというのが火種なんじゃね?