角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第130回

「外国人ならOK」「雇う意味が……」、男性保育士問題に対する保護者と経営者のリアルな本音!

2017/02/18 16:00

■娘を持つ親の気持ちとしては……

 私も女の子を持つ親ですが、個人的な意見を言うならば、自分が保育園を経営するまでは、そこまで考えなかったかもしれません。娘はいま9歳で、9年前は男性保育士事件がほとんどなかったし、通っていた保育園に男性保育士はいなかったので、深刻には考えていませんでした。通っていたところに、むさ苦しい男性保育士がいたら、経営者&園長に菓子折り持って、「どうかオムツ替えはさせないで」と懇願したことでしょう。もしこれが清潔感のあるイケメンだったら……何も言いません(笑)。ちなみに「お着替え」と「オムツ」は同じ流れでの仕事なので、「お着替えとオムツ替えはさせないで」が正しい意味になります。2歳くらいまでは、食事のお手伝いとお着替え&オムツ替えが保育の中で多くを占めるため、「男性保育士には担当させないで」となると、雇う意味なし。

 ちなみに見学に来たママによると、「●●保育園(公立)の男性保育士が公園で携帯電話を見てた」などと言っていたので、男性というだけで無意識にアラ探しというか目がいってしまうのも事実かなと思います。私は男性でも女性でも、危険の一番多い屋外で、個人的な理由で携帯を見たら減給ですよ。それでも反省がなかったら、辞めさせますね。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に「駒沢の森こども園」、2016年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。


 

最終更新:2017/02/18 16:00
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悲しいかな、理想じゃ防げないことがあるのよ