「外国人ならOK」「雇う意味が……」、男性保育士問題に対する保護者と経営者のリアルな本音!
世の中では認可保育園の内定が出た頃ですが、「駒沢の森こども園」は認可保育園がライバルではないので、変動ナシです。ここまでくると、自分で言うのもなんですが、「ブランディングが成功したな」といった感じです。むしろ、毎年認可園から転園してくる子がいます。転園の理由は、施設が古い&汚い&不衛生、先生の質に問題がある、遅刻に厳しい、知育がない(お受験的な意味)……。認可に入れたからゴールじゃないことを知ってほしいですね。
駒沢の森こども園は、現在園児を募集していませんが、4月10日オープンの「衾の森こども園」がちょうどこのタイミングで園児を募集していました(現在は定員に達したので終了)。なので、見学や説明を私が行っていたのですが、急に今年から「男性保育士はいますか?」の質問を多く受けました。確かに、このところ男性保育士のわいせつ事件、暴力事件がニュースになっていたので、合点がいきます。
うちは、何年か前に男性保育士を雇ったことがあるのですが、女の子を持つ保護者から「子どもの預かりが少なくなる夜間は、担当させないで」と言われ、遅番から外したことがありました。会社としては、シフトが組みにくくなるので、「もう二度と超イケメン以外雇わない」と心に決めましたよ(笑)。まー、超イケメンでも若い時はいいけど、年齢が40代半ばを超えると、園長になるか経営に入るかしか保育園では難しいなと思います。理由は、保育園ワークに相応しくないというか……。
うちだけでなく、公園で会う他の園の男性スタッフで一度もおじさんを見たことがないのが最たる証拠です。「おむつ替えだけ女性スタッフで」と言われても、現場が混乱するだけなので、私が直営で経営する事業では、男性NGです。ですが、求人には「女性のみ」などと書けないきまりがあり、性別を理由には「不採用」とできない世の中なのです。ベビーシッターで男性保育士の応募があった場合、「登録はできますが、男性ということでニーズがないのが現状でございます」といった返信をすると、連絡がなくなります。実際にこれが事実ですし。保育園で募集をした時に男性が応募してきたら、うーん考え中。
おばあちゃんは保育園で働いているけど、おじいちゃんは無理なのです。ちなみに、近所のインター保育園では(0歳児で保育料25万円!)、40代後半の外国人のおじさんが、散歩に行っています。不思議と外国人だとフットワークが軽く見えるマジックもありますが、ハーフの子や将来外国に住まわせたいと強く願う保護者が多いので、優先順位が「英語」なのかもしれません。外国人女性>英語の話せる日本人女性>外国人男性>英語の話せる日本人男性>有資格者の英語の話せない日本人女性、な感じかと。