清水富美加の「出家」報道で目につく、レプロに対するマスコミの“過剰配慮”
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
福岡県小倉署に所属する40代の既婚巡査部長が、独身と偽り未婚女性と結婚披露宴を挙げて処分されたことがニュースになっている。アホなのか。警察の不祥事は数多いが、例えば共謀罪が成立すると、こんなアホが好き放題盗聴できる世の中になる。おぞましい。
第352回(2/10~14発売号より)
1位「清水富美加 仰天宣言『出家して女優引退します!』」(「女性自身」2月28日号)
参照「清水富美加 芸能界引退『出家』の衝撃」(「週刊女性」2月28日号)
2位「生田斗真 恋人女優と築いた『愛の巣』生活!」(「女性自身」2月28日号)
3位「松田龍平シュン!! 最愛妻が出て行っちゃった理由」(「女性セブン」2月23日号)
水面下で数多くのマスコミが、その異変を察知し取材していた。清水富美加が芸能界を引退し、「幸福の科学」の活動のため「出家」すると発表したことで、大騒動になっているが、「女性自身」「週刊女性」とも清水の「出家」を“独占スクープ”“激震スクープ”として報じている。
スポーツ各紙が報じた11日より“先に”情報をキャッチしていたというアピールか(笑)。
ともあれ、今回はマスコミにとって、かなりややこしい事情がある。一方は“カルト”という批判もある宗教団体。一方はバーニングがバックにいる芸能事務所・レプロエンタテインメント。そう、のん(本名・能年玲奈)から本名を奪い芸能界から干した事務所でもある。
マスコミ的には、どっちにも遠慮しなくてはいけない。しかも信仰の自由もあるし……。そんな悩ましい様子が「女性自身」記事を見ると手に取るようにわかる。それが今回の事態に関し、所属事務所を徹底的に“被害者”としたことだ。
いわく“事務所は一方的に引退を告げられた”“本人とはいっさい連絡が取れない”“番組や広告などの損害は莫大で事務所は苦境に立たされる”“事務所の看板に傷がつく”“所属の他タレントにも影響”などなど。
しかも記事には単に「所属事務所」とあるだけで、決して「レプロ」とは記されていない配慮ぶり。隠す必要などないはずなのに。同社のブラック体質は能年問題でも指摘されたが、記事では清水側が訴えている事務所に対する不満も完全スルーされているのだ。