築地市場移転問題の“ウラ側”ーー議員秘書が考える地方議員の選び方
■候補者を写真だけで選ぶことは避けて
小池知事率いる「都民ファーストの会」の第2次公認で、民進党を離党した2人の元都議に公認が下りました。「当選」のみが唯一の目標で、「都民のため」が前提になっていないからこそ、民進党を裏切り、小池都知事にすり寄っているようです。
確かに、今の蓮舫代表の率いる民進党にいても当選は望み薄だったかもしれませんが、「政策の方針が合わない」というならともかく「民進党にいると当選しそうにないから、当選できそうな都民ファーストに入る」という行動を許してほしくはないのです。
一方で、最近の投票率の低さも気になっています。私たち秘書は選挙のたびに、たくさんの人に投票に行ってほしいと心から願っています。誰に投票するかは、もちろん皆さんの権利ですから自由です。今はインターネットでもプロフィールや実績を確認することもできますから、ゆっくり考えられると思います。
ただ、候補者を選ぶ時に、ポスターの顔写真で選ぶことは避けてほしいです。「イケメン」とか「美しすぎる~」とかで話題になる候補もいますが、見た目ではわかりませんよ。当選だけを目標にしている人の写真は、とても爽やかで好感が持てますが、プロフィール欄には具体的な実績がないことも多いです。
あとは演説にもご注意を。演説はプレゼンテーションですから、プレゼン能力は高いけど仕事の能力はそうでもない人って、職場にもいたりしませんか? 演説が上手だから、いい仕事をする議員ってわけではないことが多いです。演説が下手でも、誠意が伝わってくる人もいますよね。
築地市場の問題は、都民以外の皆さんは、「自分には関係ない」と思ってしまうかもしれませんが、築地市場の豊洲移転問題は「日本の台所」の話です。ここで取引されたものがお住まいの地域へ送られていくのですから、都民ではなくても小池都知事や東京都議会議員の動向を注視することは重要なのです。