狩野英孝の不在で、業界が注目する「愛すべきポンコツ芸人」ベスト2とは
17歳の元地下アイドルとの淫行疑惑が報じられ、無期限謹慎中のお笑いタレント・狩野英孝。テレビ業界は早くも、彼に代わる芸人を探し始めているようだ。もちろん、天然でイジリがいのある、愛すべき「ポンコツ芸人」枠である。
新戦力は「昨年のM-1ファイナリストにいる」と話すのは、バラエティ番組の制作スタッフ。
「スーパーマラドーナの田中一彦です。今年1月7日の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)にピンで呼ばれた彼は、細身のスーツ姿にメガネといういで立ちからか、さんまに『設計事務所の方?』と言われると、すかさず『そうですね、5階建てがいいですね』と返し、絶賛されました。さらには、ギャグですべると床に寝そべり、『あ~! 立ち方忘れた~!』というギャグで攻め、これにはさんまが『いいね~!』と褒めちぎっていました。以後同番組には定期的に呼ばれています」
だが、そんな田中の何がポンコツなのか? 「私生活が特にひどい。奥さんに服を着替えさせてもらったり、叱られると台所の隅で子どものように体育座りしてイジけるなど、生活能力がゼロ」(同)だという。
「まだ売れない大阪時代の話ですが、相方・武智(正剛)にネタのダメ出しをされただけで15日間失踪。当時交際中だった奥さんが1軒1軒漫画喫茶をしらみつぶしに回ってようやく見つけるなど、とにかく逃げ癖があったそうなんです。もちろん今ではそんなことはありませんが、『向上委員会』では、雨上がり決死隊の宮迫博之から『さんまさん、ほんとはコイツ、テレビに出してはあかん人物なんです』と紹介されていました。さんまもこの逸話を知っていたようで、『お前、ほんとは仕事したくないねやろ?』と振ると、田中はさも他人事のように後ろを振り返り、『お前のことや!』とツッコまれていました」
さらにもう1人、ここ1~2年でその存在感を強め、ポスト・狩野としてバラエティ会議でもよく聞く名前があるという。それはあの“じゃないほう芸人”だというのだが……。
「バイきんぐの西村瑞樹です。相方の小峠英二もオファーが絶えませんけど、最近、西村の方が不思議なポンコツぶりで面白いという話を聞くんです」(ディレクター)
「昨年、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にバイきんぐとして出演した際、西村は自身の趣味であるキャンプの話を披露しました。しかし、黒柳徹子に見せた写真が、テントで座っているだけだったり、ただカップ焼きそばを食べているだけといったような、キャンプの魅力がまったく伝わらないもの。さらに、同じく昨年放送の『アメトーーク!』(同)でも、そのキャンプの話になったのですが、『キャンプ場では料理はせず、近くにあるスーパーで惣菜を買う。沖縄に行ったときはラフテーを。地のものが食べたいんですよ』と発言、周囲を驚かせていました。しかも小峠とは仕事面でだいぶ差がついているのに、2016年の芸能活動を自己採点してもらうと、100点中『90点』と答え、スタジオを大爆笑の渦に巻き込んでいました」(同)
さらには、局のアシスタントプロデューサーがこう評価する。
「彼はポンコツというか不思議なクレージーさがあります。プライベートでは1,000ピースのジグソーパズルを年に数ピースずつしかはめず、これまで14年かけているそうですから。また、彼が笑顔で踊りまくるツイストダンスも奇妙です」
この2人のどちらかが、愛すべき「ポンコツ芸人」としてポジションを得ることになるのだろうか。一発屋で終わらぬ活躍に期待したい。
(後藤港)