シャイア・ラブーフ、企画した反ドナルドデモの現場で逮捕される
そんなシャイアが、ライブ中継しているカメラの前で、警察に逮捕されたのである。英大手タブロイド紙「ザ・ガーディアン」電子版によると、カメラの前にシャイアを呼び寄せ、「ヒットラーは何も悪いことはしていない!」と言った男性にシャイアは激怒し、軽く突き飛ばしたのだが、その際に男性の顔を引っ掻いてしまったようで、その様子を見ていた警戒中の警察官に傷害の現行犯で逮捕された。シャイアが連行されていく間も、大勢の参加者がカメラの前で「He Will Not Divide Us」のフレーズをチャンティングしており、現場には異様な空気が流れていた。
「He Will Not Divide Us」公式Twitterはシャイアが逮捕されたことを即座にツイートし、「シャイアを自由に!」というハッシュタグをつけて拡散を呼びかけ、幸い約3時間後にはシャイアは釈放された。なお、美術館側は今回のシャイアが逮捕を受けてデモを中止することはないと発表。しかし、「参加者には常識と節度を持ってもらいたい。ケンカはしないで」と呼びかけている。
実はこの「He Will Not Divide Us」をめぐっては、ほかにもトラブルが発生している。米ゴシップサイト「TMZ」によると、シャイアがデモ参加者に振る舞おうとピザのデリバリーを発注。しかし、発注した数だけでは足りず、デモ参加者がピザ店に新たに注文を入れた。しかし追加のピザが届いた時、シャイアは現場におらず、参加者はみな支払いを拒否。参加者は勝手にピザを注文するものの、支払いの段階になると金を出さないため、ピザ店は被害を被っているというのだ。
怒った地元のピザ店3店は、当面、現金払いは受け付けず、クレジットカードでのみデリバリーオーダーを受けることを決定。この報道に、ネット上では「デモ参加者の民度、低すぎ」「平日にデモに参加できるのは無職のやつばかりだろうし、払うわけないじゃん」「我々を引き裂くことはできないし、ピザの代金を支払わせることもできない、か」と呆れる声が上がっている。50万人が参加した21日の「ウィメンズマーチ」デモを「聞こえなかった」とシレッと発言しているトランプ新大統領に、問題だらけな「He Will Not Divide Us」の声は届くのだろうか?