カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」2月号
裸が見たい、と素直に言えない「Domani」だけど……仕事特集で“胸板男子”を強引に脱がせる!
2017/01/25 18:00
なぜこの3人が選ばれたのか、という疑問は、三者三様の体つきを見て納得。楽屋で仕度する松也さんは、柔らかそうな安心ボディ、スウェットパンツのみの安田さんは筋肉くっきりのマッスルボディ、そして斉藤さんは……シャワーの水しぶきで体のラインは見えません。斎藤さんは、番組の企画で約2カ月にわたりハードなトレーニングを行い70キロまで体重を落としたものの、見事にリバウンドした、とのことなので、編集部が自主規制したのかもしれません……。ともかく、ぽっちゃりから筋肉質まで男の体が選べるのはうれしい限りですね!
そういえば、「Domani世代のリアル白書」では、「次の春までに達成したいことは?」の1位はダイエットでした。男性には「仕事に生きる男性が自分の体に求めるものには(略)」とか言いつつも、「仕事」「仕事」と連呼する「Domani」女子は、「自分の体」に「生き方を支える熱い想い」を託さずにいる方が多いのですね。
最後に、「働く女性に贈る名言集」をサラッとみましょう。「この言葉に救われた!あの人を支えた珠玉の(!?)名言」では、みうらじゅんさん、ライター、早稲田大学非常勤講師のトミヤマユキコさんなどが登場です。みうらじゅんさんは、「『さよなら私』することで、ある種の“自分教”から脱退できた。今は日々『自分なくし』です」と“自分”がいかに厄介な意識なのか語り、その一方、隣のページではトミヤマユキコさんが「少しでも多くの情報を知ること、その違いで自分らしさが誕生する」と、“自己確立”について上野千鶴子先生の言葉を紹介。この両極端とも言える意見を、「どっちのスタンスでもないですよ~」と載せるのが「Domani」流ですな。
(白熊春)
最終更新:2017/01/25 18:00