2016年Jr.証券市場レポート――Mr.KINGとPrinceは高値争い継続、注目は「宇宙」関連!?
◎今秋に株式公開、「東京B少年」「宇宙six」の値動き
やや下落傾向を見せたのが、「天才Genius」と「Classmate J」関連銘柄。15年後半に突如出現したユニットで、一時高騰したものの、秋にはユニットが消滅。各銘柄の株価は現時点ではまだ安定しているが、ユニット重視の流れからすれば、新たなユニット入りを果たさない限り、じりじりと値を下げていく可能性もある。思い切って損切りするか、保有したまま再上昇を待つか、読みの難しい考えどころともいえる。
そんな中、16年秋にいきなり株式公開され一時高騰したのが、「東京B少年」関連銘柄。その前身が、ほとんど知られていない「Tokyo Boys」というユニットだが、突如として上場され、話題を集めた。藤井直樹、那須雄登、佐藤龍我、浮所飛貴、岩崎大昇の5銘柄。うち藤井と岩崎が上記の「Classmate J」からの移籍組となる。株価は上昇中ではあるが、まだ手頃な価格帯を推移しているため、押さえておきたい銘柄である。
さらに、11月の嵐コンサートで突如株式公開されたのが、「宇宙six」。こちらはかつてJr.証券市場で株式公開されていた「They武道」が発展した銘柄。「They武道」の江田剛、山本亮太、林翔太に、松本幸大、原嘉孝、目黒蓮が加わった形。今後の値動きが予想しづらいが、「宇宙」関連銘柄への期待が一部で高まる中、ぜひ押さえておきたい。
◎関西市場のダークホース・室龍太
関西市場では、ドラマに映画にひっぱりだこの西畑大吾が17年も安定、ますます高値を更新しそうな優良銘柄として注目を集める。
浜中文一、向井康二、大西流星らも大きく上下を見せない安定銘柄傾向は続く。ユニット化はされていないものの、高橋恭平、道枝駿佑、長尾謙杜の3銘柄に、大西風雅、嶋﨑斗亜といった、ティーン銘柄への注目度も高い。
ダークホース的に高騰した銘柄は、室龍太。関西Jr.の番組『まいど!ジャーニィ~』(BSフジ)で、平野と永瀬が東京に拠点を移したときに入れ替わるように番組レギュラー化を果たす。その後も雑誌やテレビ等にも安定した露出で活躍は続き、上昇度は意外と高め。
17年もJr.界の市場の動向からは、ますます目が離せない。
(取材・文/Jr.証券取引所)