ピコ太郎の衣装を作った男を直撃! ヤンキーファッションの変遷
■「ムショ割」は酒の席で考案
――社長さんの「逮捕歴」をあえて公開され、「逮捕から12周年だから12%引き」のほか、拘留や服役をされている方への割引などユニークな取り組みも話題ですね。
石川 世の中には女性とかシルバーとかいろいろな割引がありますけど、「ウチでできるのは何かなあ?」と酒の席で話したことがあったんです。それで、「ムショ割」「出所割」にしようとなりました。「元受刑者の社会復帰の支援」などという高尚な話ではなく、「みんなに覚えてもらえたらいいな」とか、そんな程度の意味合いです。
――本当の意味での「再チャレンジ」ですね。ところで、ヤンキーに人気の「ガルフィ」や「キャプテンサンタ」といったブランドは高価なイメージがありますが、御社は送料を「うざいから無料」にしたり、全体的にお手頃な価格ですね。
石川 ウチは流通の見直しなど、常にコストを抑える工夫をしています。日本の有名ブランドが高いのは、仕入れや流通が複雑なこともあるのではないでしょうか?
――今後はどのようなビジネスを考えておられますか?
石川 作業服は現在もご好評をいただいていますが、とび職など建設現場の作業用に龍や蛇などの刺繍をしたものを作りたいですね。現場で叱られるかもしれませんが(笑)。
あとは、お客様からレディスのデザインのリクエストもいただいています。私は男性なので、なかなか難しいですが、検討課題ですね。これからも新しいことに取り組みたいので、よろしくお願いします。
(蒼山しのぶ)
石川智之(いしかわ・ともゆき)
1982年新潟生まれの新潟育ち。「ちょっとやらかして埼玉にいたこともあります(笑)」。2006年に「BIRTHJAPAN」設立。趣味は「生活全般。毎日が楽しいです。写真を撮るのも好き」
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