ピコ太郎の衣装を作った男を直撃! ヤンキーファッションの変遷
■仏様や龍をデザインしたTシャツが人気!
――ヤンキーファッションの最近のトレンドは、どのようなものですか?
石川 トレンドというのは特にないですね。「10年前も10年後も、このファッションで!」ということです。最近は若い人にも、仏様や龍をデザインしたTシャツは人気があります。
ちなみにピコ太郎さんの服はずっと売れ残っていて、「困ったなあ」と思っていたところで売れたんです。それから1年くらいして『PPAP』のヒットで急に注目されたんです。もう増産はしませんでしたけどね。
――製品は、ご自分でデザインされているんですね。
石川 おおまかなデザインは自分で考えて、細かいところは提携しているデザイン会社にお願いしています。型紙づくりや縫製は中国に発注しています。
あとは、ホームページを見て連絡してきたイギリス人の女性デザイナーさんも手伝ってくれています。和風柄のデザインがものすごくうまくて驚いています。日本のことをとても勉強しているのがわかりますね。ちなみにメールのやりとりは、グーグルの翻訳機能を使っています。
――中国やイギリスの方も関わっておられるのですね。ホームページも、ご自分で作られているのですか?
石川 そうです。技術的なところはプロに頼んでいますが、全体のイメージとか「クールにワルく、男らしく、そして誰よりも粋に……」といったコピーは自分で考えています。あとは、カミさんも手伝ってくれています。
――お客様は、やはり大阪などヤンキー文化のある地域に多いのでしょうか?
石川 そうですね。やはり大阪や福岡、北関東などからのご注文は多いですが、全国からご注文をいただいています。
――年齢層はどのあたりが中心ですか?
石川 スタートした当初は主に10代のやんちゃな層をターゲットに企画していたのですが、意外に年齢層は幅広いですね。30代以上のお客様からもご好評をいただいています。なので、大人の男性向けに、少しシンプルで落ち着いた印象の「DIAMOND JAPAN(ダイヤモンドジャパン)」というブランドも作っています。
10代から20代をターゲットにした「BLOOD MONEY TOKYO(ブラッドマネートーキョー)」はプリント柄が中心なのですが、「DIAMOND~」は柄を織り込んだ布地などで高級感を出しています。