カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」1月号

「Domani」の美容はもはや『ロボコップ』ノリ!? 「マシーン所有」の字面に見える信頼

2016/12/25 16:00

 「Domaniにも人にも歴史あり。20年、あんな人もこんな人も出演!」には、藤原紀香さんが登場してるんですが、「豪華な披露宴も話題となった藤原さんは、連載を担当」と、思わぬ黒歴史まで振り返られてしまってましたよ。ほかにも、米倉涼子さんにアンジェリーナ・ジョリーさん、福山雅治さんが同じページに納まってて、不吉感が漏れ出ています。ある意味、「Domani」の嗅覚にハズレなし、の証明にもなってますが……。今後の人選に期待してます!

 最後に、20年間の人気コーナーをピックアップしたものを見てみましょう。「デニム」や「温泉旅」という鉄板ネタと並んで「美容医療」がランクイン。美容医療については特に思い入れが強いようで、「Domaniでは世間の流れより早く、創刊当初から」大注目していたと口調もアツい! 20年前はプラセンタやピーリングが主流だったけど、現在はいろいろな技術がある……などと語り、なぜ紀香さんが「Domani」で連載を続けられたのか合点。「紀香バディ!」を支えてるのは、最先端の美療と水素水ですもんね! 

■マシーンか手術かボトックスから選びなさい
 「Domani」の美療への関心の高さが窺い知れる、連載「『美療の森』の歩き方」。日本の美療はうちが牽引してきたと「Domani」が自負してるほどですので、今月もチェックしてみましょう。今テーマは、みんな興味津々「リフトアップ」です。来年36歳を迎えるという「しらゆきちゃん」は、困り顔で「目力の低下をストップさせたい」と言っております。わかる、わかるわ。こりゃ、よく読み込まないと!

 指南役である「鏡」は早くもハッキリ断言。「第一の選択肢は手術。(中略)これは、激的な目力アップ効果が期待できるぞ! 10年は持続するしな。最大の難点は人相が激変することかな」と、第一の選択肢から手術きたー! しらゆきちゃんは、見かけは姫でもどうやら「働く女」のよう。顔の激変は仕事への影響が大きいことをわかってるので、「ダメ、ダメ。それじゃ、会社に行けないじゃないっ!」。そんなしらゆきちゃんの声を華麗に無視して「鏡」は続けます。「しかし、年齢を重ねて症状が進んだ場合、手術でなければ改善できないこともあるぞ。まぁ、40代以降の話だがな」。え……、終着駅は結局そこ!? そのうえ「40代以降の話」って、一寸先じゃん!

 「もっと、気楽な方法を提案してよ。」という、しらゆきちゃんの言葉に、「第二の選択肢は、ボトックス(中略)眉が妙に上がってしまうなど、仕上がりにはバラつきもあるようじゃ。効果はおよそ3カ月」と、先月号の「ふくらはぎ痩せ」でも紹介されたボトックスが再登場。先月号はボトックスに乗り気だったしらゆきちゃんも、顔に施術するのは怖いのか、「いや、怖い!もっと気軽にトライできるのは?」と、三番目の教えを請います。

 「第三の選択肢はマシーン。マシーンといってもイロイロだが。今流行っているのは、痛みも赤みもヒリヒリ感もなく、効果は即日!(中略)ただし、ライトなだけに、実感は短くピークは3~4日」とのこと。やっと、今回の結論が出てきました! 紹介されているのは、「世の中に出回るほぼすべてのマシーンを所有する石川浩一先生」率いる「クロスクリニック銀座」でございます。って、いやいや、「世の中に出回るほぼすべてのマシーンを所有」って。字面からするとマッドサイエンティストか整備工場、はたまた『ロボコップ』かって雰囲気ですけど! ま、女体を調整すると考えれば、整備工場と意味的には同じってことなのか!? しかし、こちらの施術代金は初回3万円。目をやったら頬もおでこも……ってキリがないこと間違いなし。そして気がついた頃には、紀香さんや叶姉妹的なファビュラスなメカニックバディに……。うーん、グローバルな女になるってそういうことだったの!?
(白熊春)

最終更新:2016/12/25 16:00
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