コラム
[生涯独身、四十路女の姪っ子育て]

木下優樹菜こそ“調子コキ女”では? いじめ告白を見て考えた、姪の教育のこと

2016/12/14 21:00

こんにちは、ちかこです。一軒家で、同世代の女性と妹から引き取った姪の3人暮らしをしています。

(これまでの経緯はこちら)

◎勧善懲悪のつもりが、ただの胸糞話
 タレントの木下優樹菜さんが、日本テレビの番組において“調子コキ女”を不登校にしたと告白して、ネット上で「いじめではないか」と指摘されたことがありました。姪を育てている私としても、この木下さんの発言は耳を疑うものでした。

  同級生が学校に来られなくなったといっている時点で、どこから見てもただのいじめであり、それ以外の何物でもありません。いじめは社会問題になっていますが、「いじめ」という言葉の響きから、軽く受け止められがちな印象です。よって、「暴行」や「恐喝」などとちゃんとした犯罪名で報じるべきではないかという考えもあり、ようするにデリケートな案件です。これをチェックするべき制作陣がスルーして世に出してしまった責任は大きいのではないでしょうか?

 木下さん自身は、どこから見ても元ヤンを超えて現在進行形のヤンヤンタレントですから、この発言もキャラ的には驚くに値せず、むしろ平常運行のようなものです。毎日カラスが生ごみを漁るようなものです。

 制作に関わった人たちは、この話をヤンキーによるいじめ話ではなく、悪を懲らしめる痛快な勧善懲悪エピソードとして放送しました。思惑的には。しかし、さきほど書いたように狙いは大きく外れて、視聴者はただのいじめ、胸糞話として受け取ってしまった。ネットでグロ画像を予期せず見せられたようなもので、フラストレーションの水たまりがあちこちにできてしまいました。私にできた水たまりは水深が深く、人ひとりが溺れるくらいです。

 またこの番組を見た小中学生や姪がどう思うかというと、不登校に追い込むことが正しい事であり、武勇伝のように思ってしまう可能性があります。現在進行形でいじめをしている生徒は自分たちの行いを正当化してしまうのではないでしょうか。あくまでバラエティであり、教育番組ではないので固い話をする必要はありませんが、物には限度があります。明らかに道徳から外れていることを放送するときは、これは倫理から外れているよ、という説明が必要です。

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