カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」12月号

ししゃも脚にボトックス! 細くするなら「打てばいい」の“大人すぎる”「Domani」

2016/11/26 16:00
「Domani」(小学館)12月号

 「Domani」(小学館)12月号。今年最後の号にもかかわらず、ユースケ・サンタマリアさんの連載が終わり、小泉孝太郎さんの連載のスタートです。人気のない企画は年を跨がず容赦なく仕分け仕分け! なんですかね。休刊に追い込まれないように、小さな企画も常にブラッシュアップが必要な模様です。確かに、ユースケさんは自分語りが過ぎていて、テレビだと抑えられているナルシシストな部分を見せつけられ、驚くこともありました。小泉さんはアラフォーの独身。この世代の独身の男って……とならないことを祈るのみ! さて、どんなお話が聞けることやら。アメリカ大統領選の話とか時事ニュースで攻めて来たりするかしら?

 さてさて今月号は、「7月号で大きな反響を呼んだダイエット企画が満を持して帰ってきました!」とのことで、ダイエット企画再び始動です。終わる企画あれば、人気でリバイバルの企画ありです。「全国各地から応募が殺到した新メンバーの一般募集。ここから選ばれた読者4名と『もっとキレイになる!』と編集部に背中を押された某Domaniメイツ1名が本気でダイエットに取り組み始めました」とのこと。誘惑の多い年末年始の開催ってことが、気の利いているような、利いていないような、もどかしさを感じます。年末年始に少し増やして、ラストスパートで一気に減量ですかね。チャレンジャー5名のダイエット前の体形が「3D風」に確認できるのも面白いです。このシルエット、自分のことは棚上げで言わせてもらいますが、下半身デブ(すいません!)だったり、そもそも全体的にぽっちゃり(重ねてすいません!)だったりと、「Domini」的な「キラキラ女」とはかけ離れている印象の方ばかり。お高い素敵なお洋服、着こなせてたのかしら? 失礼はこのくらいにして、早速トピックスへ!

<トピックス>
◎大人の“きれいめ回帰”には「女優気分」をひとさじ(ハート)
◎私たちはなぜ「フランス女性」に惹かれるのだろう…?
◎Domani式「ヘルスコンシャス」ダイエット・第2章

■なお美さんも「愛とエロスを象徴した鴨とクレソン鍋」食べたのかしら?

 鍋がおいしい季節になりましたね。作るのも簡単ですし、いろいろ食べられて体も暖まるので、毎日忙しい「Domani」読者にはピッタリですね。「いつか映画で見たような…『鍋』のある情景」では、「おもてなし鍋」や「SNS映えする鍋」など、しゃれおつな「鍋」レシピの紹介がありましたよ。でもでも、ほんとにこんな鍋とかホームパーティとか、SNSに投稿しているの、みんな?

「女子会にぴったりなさっぱり系」鍋の隣には、「シンプルだけど豪華な大人鍋」とありまして、映画『失楽園』に登場した鴨鍋が登場。料理名は「愛とエロスを象徴した鴨とクレソン鍋」ですって……! 「不倫をし、愛欲に溺れるふたりが食べる鍋。あえて鴨肉をセレクトするあたりに、そこはかとなく漂うエロス…」とのこと。山の方じゃじっちゃんばっちゃんが普通に鴨肉も鴨鍋も食べてるでしょうけど、そこはノーカウントで「Domani」は続けます。「道ならぬ恋愛に身を焦がす凛子(黒木瞳)が逢引の部屋で初めて久木(役所広司)にふるまう手料理」こそが鴨鍋なのだと。

 どうしても鴨に禁断の愛を投影したくてたまらないようです。皆様方、「不倫」の機会がありましたら、初めてふるまう手料理は「愛とエロスを象徴した鴨とクレソン鍋」でおひとつお願いいたします。「Domani」の流儀のようですので。

 今年は芸能ニュースが「不倫」で賑わってたこともあるのでしょうか。「Domani」も柄になく取り上げてみたものの、いかんせん「キラキラ」人生ばかりを扱っているもので切り口に思案し、結果鴨鍋に落ち着いたのかな~。とか思うと、「Domani」の不倫との距離感に安心感を覚えましたよ、ドンマイ!

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