高梨沙羅のCM「きゅうりのキューちゃん」に拭えぬ疑問
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎時空の歪みが発生
激動の高梨沙羅ちゃん顔周辺。ま、あのくらいケロっとやってもらった方が、周りも「きれいになって」という合言葉を口にするだけで、もやもや儀式が済んでやりやすいが。
しかし、あれだけ「新生」を謳い、「すっぴんはもう絶対できない」と言ってる沙羅ちゃんの、今始まった「きゅうりのキューちゃん」のCMの顔が「旧仕様」なのは一体なぜ。レギュラー出演だから急に決まった話じゃないだろうに。
NEW沙羅ちゃんに慣れたところであのCM、ちょっとしたタイムリープ気分。結局、「新生」に変わった世界線はどこなのだ。
◎全世界が熱視線
ちょっと普通にしてるだけで「思ったよりマトモ」という扱いを受けるトランプ次期大統領。記者団に告げることなく勝手にレストランに出かけたり、「ホワイトハウスじゃなくてトランプタワーで執務する」と言い出したり。『有閑倶楽部』(集英社)か。まあ就任前だから今はまだ気楽に楽しめるけど。
そんなトラさんが、世界の首脳に先駆けて会うのがウチの国の首相。世界中大注目の中、最もハッタリきかせられる咬ませ犬として選ばれたような。イヤな予感しかないが。
約束の時間に来てちゃんと挨拶しただけで、評価上がりそうなトラさん。学校に来ただけでホメられるヤンキーのよう。毎日ちゃんと通学してるほかの生徒(安倍晋三首相)の立場は。キャイン。
◎日本の闇
イラン人が人に火を付け、イギリス人が矢を放つ。訪れた外国人が次々とナゾのバイオレンス行動を取るサイゼリヤ。サイゼリヤに何があるのか。何もないとは思うが。
海外の人に「安くて外国人の口に合う」と口コミで評判だというサイゼリヤ。この前深夜に行ったら、本当に外国人しかいなかった。中東の人たちのグループがテーブルでキャッキャ言いながらアクセサリーを売買してた。そして外国人の店員もそのテーブルに立ち話で加わってた。そのうちタランティーノ映画に出てくるかもしれないな。「サイゼリヤでさばいてるようなブツとはモノが違うぜ」とかいって。
来れば眠れる野獣が目を覚ます、キレッキレの磁場として認識される前夜のサイゼリヤ。それを避ける手段として、とりあえず「柔らか青豆の温サラダ」をやめてみるというのも一つの方法かもしれない。あれ、中毒状態に陥る外国人が続出してるらしいから。私も好きだが、バイオレンスの可能性と引き替えということなら、仕方ない。
今井舞(いまい・まい)週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。