カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」11月号

「不寛容な社会」企画の「Domani」に内在する、女たちを縛り上げる厳しい目線

2016/10/29 19:00
『Domani』(小学館)11月号

 今月の「Domani」(小学館)で、目次の次ページからさっそく始まる、連載「働くいい女の『木曜14時』」。「妻」「女」「母」の立場にいる一般女性が登場し、それぞれのライフスタイルを紹介する連載で、今号は3人全員が「起業家」という顔ぶれです。「女」である方は、ネイルサロンの経営者で、「30代でのさまざまな経験が40代をつくる気がします」と自身の現在の生活について語っています。ちなみに、今号には華原朋美さんも出ているのですが、「30代で学んだことが、42歳になった今、そしてこの先の私の強さになる」って語っていましたよ。筆者をはじめ独身の女にとって、30代とは強さを身につけるお年頃のようです!

 <トピックス>
◎先手必勝!初めての「女性検診」虎の巻
◎不寛容社会に効く「優しい心の処方箋」
◎子供に優しくなれない私たちは母親失格ですか?

■ご提案です
 「SNSではキラキラ輝くあの人も、誌面ではキラキラ輝くあの人も、見えないところでサボってるんじゃないでしょうか。(中略)この連載はDomaniの中で『サボってもいいじゃんね~』ってな立ち位置で、みなさんのダルダルエピソードを紹介できればと思います」という宣言により、4月号より始まった「犬山紙子のLINE交換記 キラキラ女になれなくて」。ここにきて異変です。

今までは、キラキラ系の「Domani」女子が、「オフの日はパジャマのままお菓子片手に撮りだめたドラゴンボールを見ています」とか「Yahoo!知恵袋を駆使して婚活に成功しました」などと、「キラキラしてない」エピソードを告白する場でしたが、今月は様相が違います。

 投稿者は、34歳の「中部地方の某ローカル局でニュース番組を担当している、現役バリバリのアナウンサー」。これまでだと、「女子アナとはいえオフの日はダメな女なんですよ~」的な自虐系小話が入ってくるのですが……。

「どんどん新人アナウンサーが入ってきて、お肌プリプリだし、飲み会があっても当然相手は20代の子ばっかり誘ってくるし。スポーツ選手と飲み会しても、二次会に呼ばれるのは若い子ばかりです」「(婚活アプリで婚活しても)女子アナをアピールするので、マッチング率は非常に高いんですが(笑)、逆に女子アナっていう表面的なところしか見てない人が多い気がして、いい出会いに繋がらないんです」

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