サイゾーウーマンコラム『渡る世間は鬼ばかり』の旋律に、天童よしみが歌を乗せたことの意味 コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 『渡る世間は鬼ばかり』の旋律に、天童よしみが歌を乗せたことの意味 2016/09/23 22:00 週刊ヒトコト斬り ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! 『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)公式サイトより ◎願わくば不朽不滅 大変だ! 『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の曲に歌詞がついたぞ! 数年に一度、脚本家・橋田壽賀子センセイご存命のお印として放送される、ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』スペシャル。あの替え歌作り放題の、おなじみの旋律に歌が。「渡る世間はおーにー、ばかりっだけどー」か。歌手こそ天童よしみだったが、歌詞超テキトーでやんの。特別感というより「やっかい払い」の感がより強まった印象。 今回こそもう最後、もう最後との視線を受けながら幾年月。生涯現役とのたまう91歳のセンセイに対する、局側の遠回りの「これで最終回」の決意表明と受け取ったが。今後どうなる。to be concinued! ◎有能な姉妹 薄氷を踏む思いで見守られる、国民的番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)。特に「ビストロSMAP」は、ゲストの人選が「その場の空気がリアルに伝わりにくい人物」という点を最優先に考え抜かれている感じが、薄氷感マックス! 今週は広瀬アリス・すず姉妹であった。 告知たっぷりなビジネス出演、往年のSMAPを知らない若さ、「この2人が姉妹でいる家って、すげーな」ってベクトルに意識行きがち。全方位盤石にコーナーを支える姉妹。 しかし、広瀬アリス。フツーにかわいい娘さんなのに、広瀬すずを妹に持ったばっかりに「ちょっと顔デカくない?」「歯ぐき目立ってない?」「顔だち昔の美人ぽくない?」と、少ない欠点が拾われがち。当社比の悲劇。でもリアクションはいいな。志村けんのコントの妻役に向いてる気がする。 「いつも一緒にいます」と話し、ベタベタキャッキャはしゃぐ2人を見ていると、何かこう不安なデジャブが。昔の若貴兄弟と似ているのだ。危ない。そっち行っちゃダメだ! 薄氷の数を増やすことで、SMAPのヒヤヒヤ感から目を逸らせる作戦は成功した。次は何作戦だ。 ◎伝記化決定 「結婚おめでとう!」の愛ちゃんであるが。絞りの大振袖を、今風でなく、伝統的な古い着こなしで、日本文化どーん! その返す手で翌日、流暢な中国語による「嫁入り」アピール。むぅ。かなりの戦上手。 彼女のメンタリティの中で「中華圏」が収まる部分が、徐々に徐々に大きくなっていった過程が見えた気がした。何をどうすれば中華圏で人気が出るのかを知り尽くしている。日本国内でのイメージも維持し、あっちでも、という意味では、今回の「台湾のイケメン卓球選手と結婚」という計画(計画じゃないが)は、唯一無二のいい牌の揃え方であると思う。 「日本のスポーツ選手のアガリは政治家」というのが今までのセオリーであったが、「外国でも」という可能性も見えてきたのではないか。我々が今見ているのは、将来の「初の外国人台湾総統」なのかもしれない。考えすぎか。そうでもないか。 今井舞(いまい・まい)週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。 最終更新:2019/05/22 16:19 関連記事 福山雅治、自宅ストーカー事件の調書「懲役刑を受けてほしい」発言の思いとは工藤静香の「二科展入賞」作品のタイトルが醸すメッセージ「結婚」「事実無根」――真逆の報道に立つ有吉弘行、背後に浮かぶもの年内終了が決まった『SMAP×SMAP』、その最終回に期待することリオ五輪「スペシャルキャスター」の福山雅治、その立ち位置が示すもの 次の記事 WEST・中間、嵐・櫻井に心酔 >