中谷美紀もやった「ボルダリング婚活」で恋の壁をよじ登る ついにドラマのような展開が……!?
■あれ、もうお腹いっぱい
気合で登ってみると、結構楽しい
こうして順調に進んでいくボルダリング婚活ですが、3グループ目をすぎたあたりから体に異変が起き始めます。
「あれ、もう登れない」
今回のボルダリング婚活では、グループを入れ替えるごとに、登るコースの難易度も上がっていく仕様になっているようです。そのためだんだんキツくなるだけでなく、慣れない壁登りに手と腕が速攻で悲鳴を上げ始めます。
そして、お忘れかもしれませんがもう1回言います。筆者は徹夜開けです。徹夜明けのスポーツがこんなにキツいものなのか……まさにその時実感しました。もう体が踏ん張ってくれません。
ボルダリングは手の力も大切ですが、バランス感覚、足の力、コース取り、判断力などさまざまな能力を使って登っていきます。そのため思考力の低下と疲労は、モロに結果に反映されます。そうして、全員クリアできる壁が私だけ登りきれないという事態が発生。自分でいうのもなんですが、運動神経は悪い方じゃないのに、この時ばかりは自分の体力の限界を痛感するのでした。
■フリータイムで灰になった
1時間ほどのボルダリングタイムですが、私は灰になりました。もう1ミリも動けない……というくらい力を使い果たしました。
この後フリータイムが2回ほど設けられ、グループや個別でのトークタイムとなるのですが、廃人の筆者は、近くで同じくへばっていた女子数名と体力と年齢について熱いトークを交わすのでした。
肝心の男性の参加者層ですが、今回は年齢制限もあり30歳前後の男性が多かったように思います。そしてタイプとしては、通常の婚活よりも明るい方やスポーツ好き男子が多い印象。つまり運動が好きな女性は、運動好きな男性と出会える大チャンスかもしれません。
■マッチングできないなら力業!
イベントは、最後にマッチングカードを提出してあっという間に終了となります。カジュアルイベントと思いきや、システムがしっかりしているのは意外でしたが、実は今回、筆者は1人の男性とのマッチングを希望していました。
なぜ彼がいいのかというと、趣味「落語」とあったから(笑)。最近落語を聴き始めた筆者は、落語友達を純粋に探していたのです。そうして結構ガチでマッチングカードを書いたものの、結果は……あえなく撃沈! 敗因はフリートークで廃人になっていたからでしょうか。おそらく個別での会話はほとんどなかったので、向こうも私のことなんて覚えていなかったかもしれません。一瞬のときめきは体力の限界とともに散っていったのでした。
【良かった点】
・運動という共通の遊びを介すると、距離自体はぐっと縮まる
・運動中の振る舞いで相手との相性はある程度見定られる
・参加者がほかのイベントよりも明るい人が多い印象
【悪かった点】
・じっくり価値観などを話す時間はない
・スタートが早いので、早起きが苦手な人にはキツい
・カジュアルな雰囲気に反してマッチングなどの仕組みが固い印象がある
実は今回、ミラクルな後日談があります。それは、マッチングできなかった彼と、今デートの約束を調整しているのです。
どういうことなのかというと、イベント終了後、駅近くで同じく1人で歩く前出の男性を発見。どうやらマッチングに成功しなかったと見える彼に、筆者は声をかけたのです。
まさかの婚活イベントで逆ナンです(笑)。最初向こうもびっくりしていましたが、落語の件を話すと、快く連絡先を交換してくれました。力業でマッチングを獲得した筆者。結局婚活で大事なのは自分から押す力だなと痛感したのでした……って、そもそもマッチする理由が落語なら、スポーツをやった意味があったのか。疑問は残るものの、楽しかったので良しとしましょう。
おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、延べ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。ブログ