トランプタワーを登った男、『ミッション:インポッシブル』でトム・クルーズが履いていた靴を着用してた!
ちなみに騒動のあった10日、ドナルドはスティーブンの出身地であるバージニア州などで行われた選挙集会に顔を出しており不在だった。騒動についてドナルドは、「ニューヨーク市警は、市民を守り、登った男を救うという素晴らしい仕事をした」とだけツイートしている。
事件から2日たった12日、米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」が、この騒動のおかげで、ある物が爆発的に売り上げを伸ばしていると報じた。それはスティーブンが履いていたシューズ。俳優トム・クルーズが主演映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で、ドバイにある世界一高い高層ビル「ブルジュ・ハリファ」に登るシーンで履いていたクライミング・シューズと同じもの。
このスニーカーだが、性能の良いクライミング・シューズを手がけることで知られる「FIVE TEN(ファイブテン)」というブランドのシューズで、「ローグ VCS」という商品。スティーブンは青色を履いていたとのことで、彼がタワーを登る映像を見たクライマーたちが、「ローグ VCSを履いている!」と特定し、大きな話題に。FIVE TENは、「TMZ」の取材に対して「オンラインショップで、同商品が飛ぶように売れ出した」と明かし、「この騒動が原因であることは明らか」だとコメントした。
ネット上では、「3時間で20階しか登ってないじゃないか。カメみたいなクライマーのくせに、シューズが有能かどうかなんかわかりゃしない」「クライミング・シューズは、インドア・クライミングやロック・クライミング用で、ビル・クライミングじゃない。意味ない」という冷ややかな声も多数上がっている。しかし、「ローグ VCS」は、100ドル(約1万円)で手に入るため、「安価で高性能なシューズ」と多くの人に認知され、売り上げを伸ばしているようだ。
高層ビルを命綱なしで登るといえば、「フランスのスパイダーマン」こと、フリークライマーのアラン・ロベールが有名だが、スティーブンはアランのようにスイスイ登るというわけではなく、15分で1歩上がるのがやっと。しかし、足を滑らすことはなかったため、「ローグ VCS」の性能を証明した形にはなったようだ。