「風俗を浮気と思わないでほしい」3万人と経験したAV女優のセックス観

■自分が性に対してみだらだから、最初から結婚は誓わない

バッグ（上）とその中身

　1対1は手を抜かない、そのあたりはさすがに武家出身。では、3万人斬りの彼女が考える、《セックスのうまい男性》とは、どんなタイプなのか？

「男の人って握力が強いんで、軽く触ったものを強くしていくのはできるけど、強く触ったものを軽くしていくのはできないんだよね。だからやっぱり、“こっちだってオマエのイチモツを宝物のようにくわえてやるんだから、オマエらもこっちの全身を宝物のように扱え！”って思いますよね。最初はソフトタッチからできる人が、《セックスのうまい人》なんだと思います。風俗でよくあることなんですけど、“痛くない？”って聞かれて、女の子が“大丈夫”って答えてるのは、《痛いけど、ギリギリ我慢ができてる》ってこと。本来は“痛くないよ”って言うはずなので、そこを勘違いしちゃいけない」

　その条件に見合う男性が、2割もいないということなのだろう。

「8割以上はダメですね。“またヤリたいな”とか、“よかったな”って思う人は、ほとんどいない。でも、そういうことを女性が言っていかないと、男性も上達していかないと思うんで、私は結構言ってます。風俗のお客さんにも“ちゃんとこのやり方で奥さんともヤッてる？”とか」

　それでは、彼女自身の恋愛についてはどうなのだろうか？

「付き合っている人はいますよ。基本的に、いつも彼氏はいるんです」

　ヤリマンの多くには、だいたい特定の彼氏や夫がいる。そして彼氏以外とのセックスを楽しんでいる。なぜ成立しているのかは、人それぞれであるが、有奈の場合は人選でなんとかしているとのこと。

「私の彼氏は“ネトラレ願望”の強い人が多いですね。そういう人には“こういう人とヤッてきました”って報告する。今のパートナーは、暗黙の了解で隠してます。でもヤッてないわけがないのは知ってる。だって乱交でヤッて知り合ったわけだし（笑）。人って同じことを繰り返すでしょ？　向こうだって、ヤッてないわけがない」

――有奈さんの彼氏としての条件は？

「やっぱり、セックスだと思う。最初にまず体から入って、体が拒否んないのなら、全てが大丈夫かなと思う」

――では、セックスが下手な人とは、付き合ったことがないんですか？

「（うなずく）」

――ところで、結婚しようと思ったことはありますか？

「全然、考えたことない。私の周りに、お客さんと結婚して辞めたお姉さんたちもいっぱいいるけど、絶対に口論の時に出るんだって……些細なことからスタートしても、最終的には“体売ってたくせに”っていう言葉が。水揚げされても、ほとんど離婚してる。だから私はこういうインタビューにお応えしてる以上は、結婚するつもりはないんですね」

――では、“浮気はいけないこと”っていう一般の常識が、感覚的にわかってますか？

「わかる。だから浮気はしても、結婚はしないってことです（笑）。逆にいえば、私は結婚に関して純情なの。自分が性に対してみだらだから、結婚してもみだらであると思うから、最初から結婚は誓わない。パートナーに対しても、浮気をどうこう言わないしね」

――パートナーの浮気に関しては、どういう考えなんですか？

「なんとも思わない。ゼロ。結局、家に帰ってきてるってことは、別れようって思ってないわけだし、所詮は浮気でしょ？　興味がないですね。家から一歩出れば、別々の人生っていうだけですね。ただ、夏に上半身肌で、明らかにうちのボディソープとは違う匂いをさせて寝てるのを見つけると、“馬鹿だなぁ～”って思いますけどね（笑）。股間の匂いをかいだら匂わなかったから、途中で気付いて水洗いしたんでしょうね。その気遣いとかは、逆にかわいくなっちゃうくらいです」

　ということで、浮気を奨励する有奈から、世の女性たちに言っておきたいことがあるとのこと。

「風俗を、浮気と思わないでほしい。私たちは、失礼だけど、お金を頂いている以上、男性が『得したな』って思うサービスを提供してるだけで、人間関係を壊したいわけじゃない。だから、LINEくらい大目に見てよって思いますね。こっちは、次に来てもらうための営業としてやってるわけだし。お金の関係なしで一般人を口説いてる方が、ずっと本気だと思うんで、そっちを気をつけた方がいいと思いますね」