カルチャー
嵐よういち×ルーカス B.B.対談

リオは危険なだけじゃない! 旅行通が語る、世界中の人を惹きつける魅力とは?

2016/08/05 15:00

■世界遺産のコルコバードの丘、コーヒー、ボサノヴァ

ルーカス B.B.さん

――いろいろなダークサイドを抱えながらも、世界中の人たちがブラジル、主にリオを訪れたいと思うのはなぜだと思われますか?

ルーカス やはりそれは観光地として、美しく魅力的な場所がとても多いからだと思います。特に「コルコバードの丘」は素晴らしい景色で、僕はとても感動しました。是非行ってもらいたいです。建物も古いポルトガルの雰囲気を継承していますし、素敵な場所がたくさんあります。

 僕もコルコバードの丘は見てもらいたいですね。「景色の世界遺産」になっていて、そこから見る景色が世界遺産に認定されているんですよ。コパカバーナのビーチも含めて、4つくらいの海岸が見えて、それはもう感動モノです。

標高710メートルに位置する「コルコバードの丘」にそびえ立つキリスト像。ちなみに、ブラジル国民のほとんどはキリスト教徒で、この像は信仰の象徴とされている(撮影/高木康行 Yasuyuki Takagi)
「コルコバードの丘」からは360度パノラマでビーチや街並みを見下ろすことができ、その眺めは世界有数の景観美を誇る(撮影/高木康行 Yasuyuki Takagi)

――景観の素晴らしさというのが、ほかの都市にないポイントなんですね。あとブラジルといえばコーヒーですよね。やっぱりおいしいですか?

ルーカス 僕はコーヒーバレーという、ブラジルのコーヒー文化発祥の場所で小さい農園をいくつか訪ねました。リオに近いところで、とても景色のいい場所です。ブラジルは外国にコーヒーを輸出するばかりだったけれども、今は自分たちもおいしいコーヒーを飲もうという風潮があって、コーヒーショップも増えています。ユニークだったのは「Curto Cafe」というカフェで、支払う料金を自分で決めるというスタイルを取っているんです。そこにはビジネスパーソンから旅行客までいろいろな人がいて、新しさを感じました。

 あと、1894年にオープンした「Confeitaria Colombo」という老舗コーヒーショップは、イギリスの女王もコーヒーを飲んだといわれるくらい由緒正しきお店。ブラジルの歴史や文化を知るうえでも、ぜひコーヒーショップには足を運んでもらいたいです。

支払う料金を自分で決めるというユニークなシステムの「Curto Cafe」(「PAPERSKY.no50」より、撮影/高木康行 Yasuyuki Takagi)
カフェとは思えないようなゴージャスな雰囲気の「Confeitaria Colombo」(「PAPERSKY no.50」より、撮影/高木康行 Yasuyuki Takagi)

 ブラジル人はコーヒーに砂糖をたっぷり入れて飲みますよね。砂糖もコーヒーも、ブラジルではたくさん取れるからなんですよね。ガムシロップと粉砂糖を、尋常じゃない量入れますから。

ルーカス 確かに、かなり甘い(笑)。砂糖は昔から農産物のメインで、ブラジルの経済に深く関わっているからというのもあるかもしれませんね。スイーツも甘い。

 ケーキとかね。頭がキーンと痛くなるような甘さですよね。

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