ドレス姿でドタバタする、パピコCMの吹石一恵を見て思うこと
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎月9の痛手
パピコCM出演の吹石一恵。別に引退したわけじゃないんだから、そりゃCM出演もするだろう。
しかし、ユニクロのブラトップ→結婚→パピコと、それぞれ何だか唐突で、点が線にならない印象である。ま、線にする必要もないんだが。
ドレス姿で不恰好にドタバタ走ったり、パピコに変顔でかぶり付いたり。これが「お妃様の外交活動」に見えるか、「生活費稼ぎのパート」に見えるか、全ては夫・福山雅治の株価にかかっているわけであるが。
嫁がパートに出るほど金に困ることなんざないのは百も承知として見た上でも、何だか微妙に「パート」寄りに見える今。依然低め安定。安値ミクス!
◎治療法ナシ
『NEWS23』(TBS系)に雨宮塔子投入。特に待望論があったワケでもなく、女性向けにホンワカキラキラパリ情報を発してたくらいで、本人のキャスター欲も感じられなかったのに。なぜに今。なぜに雨宮塔子。
そして「子ども2人をパリに置き」の部分に対する世間の反発のデカさを、なぜ考えない。最初から好感度減、色眼鏡増し増しでも、おつりがくるような旨味のあるカードとは到底思えないのだが。
ま、向こうで生活してると、特にフランスなんかだと、「いろんな生き方がある」がごくごく当たり前になるんだろう。もちろん、日本でだって当たり前。「常に子どもと一緒」だけが道ではない。いろんな選択肢があっていい。しかし「イメージ産業」に久々に復帰するのなら、最低限のイメージ戦略は整える必要あると思うのだが。整ってるかこれ。
中山美穂といい、雨宮塔子といい、あっちで暮らしちゃうとこれだから。まったくおパリってヤツは。
◎おとぼけキャラも計算尽く?
ゲン担ぎで宇宙船に立小便、リラックマ持参と、何だか唐突かつ、エピソードに事欠かない感の強い宇宙飛行士・大西卓哉さん。
最近「日本人宇宙飛行士」が多くて、正直ちょっと興味も薄れてきているところだったのだが。新聞の記事で宇宙飛行士募集を知って応募したという大西さん。「私、新聞を取ってないので、偶然外で記事を見て、これは運命なのかなと」と、応募に至るエピソードをにこやかに語り、「宇宙飛行士ですら、新聞を取ってない」をより世に強く印象づけた格好に。
飛ぶ前から、グッジョブ大西さん。宇宙でもどうかご活躍を。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。