カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「BAILA」7月号

「男に媚びないメイク術」こそ、最も男に媚びている!? 矛盾はらむ「BAILA」の“いい女”

2016/07/02 19:00
「BAILA」2016年7月号(集英社)

 さわやかなブルーの表紙に黄色のレタリングが映える「BAILA」7月号(集英社)。いよいよ夏! という気分にさせられます。そんな今月号のファッション大特集は「ずるいくらい『体がきれいに見える』服&テク」……そう! そういうの待ってた!! と誌面をめくってみるも、「そりゃ、ずるいくらいに体形に恵まれたモデルさんが着れば、どんな服でもきれいに見えるよね……」と、気分は若干盛り下がります。自分の体形から目を背けたくなったときは、ファッションページではなく、読み物ページへゴーということで、早速今月号を見ていきましょう。

<トピックス>
◎加藤綾子 20代と30代の「To Doリスト」公開!
◎「媚びてないのにいい女」をつくる 河北メイクAtoZ
◎食いしん坊ジャーナル第28回「女子とビーツ」

■「あやちんこ」プリクラの流出に隠された真実!!

 まず、4月末にフジテレビを退社した加藤綾子アナのインタビュー「加藤綾子 20代と30代の『To Doリスト』公開!」を見ていきましょう。加藤さんは、20代のToDoリストを振り返り、「私生活の充実より“仕事をとことん頑張りたい”気持ちが強かったので」と仕事一筋だったことを再認識。しかし、30代に入った今は、「日々の暮らしを丁寧に大切にしたい」とプライベートに軸足を置いた“これからのTo Do”を語っています。

 彼女がそこまですがすがしく、180度の方向転換を決断できたのも、「(仕事を)やりきった!という達成感があったから」なんだそう。筆者をはじめ、バイラーズの何人がこの決断をできるでしょうか、思わず「まだまだ仕事に対する熱量が足りないな……」と反省してしまいます。しかし、彼女がそこまで仕事にストイックになったきっかけは、なんと「週刊誌に私の過去の写真が掲載されてしまったこと」だというから驚きです。

 加藤アナの“過去の写真”といえば、ギャル時代の写真が有名。番組でイジられても「昔はヤンチャしてたんですよ」と華麗な切り返しをしていましたが、 当時の彼女は「“辞めたい”と泣きながら両親に電話してしまった」こともあったほど、精神的に追い詰められていたのだとか。しかし、お母さんの言葉がきっかけで「今やめたら、“昔の写真が出たあとすぐに辞めてしまったダメなアナウンサー”という印象のままで終わってしまう。仕事を続けていれば名誉挽回のチャンスもあるかもしれない」と一層仕事へのモチベーションが高まったそうです 。

 そんな経験を経て、 30代はプライベートを充実させようともくろんでいる加藤アナですが……ダルビッシュ有選手と2人っきりでご飯を食べに行く関係だったのに別の人と結婚されてしまった一件を機に、なんとな~く「肉食なのにスベっているキャラ」のレッテルがついてきたように思うのは筆者だけでしょうか。最近ではCMでも、サッカーの長友佑都選手に軽くあしらわれる役を演じたりと、すっかりそっちのキャラに。週刊誌にすっぱ抜かれた“ギャル写真”が、それに拍車をかけている気もします。 仕事だけでなく、 プライベートの恋愛市場においても、あの写真を逆手に取るガッツを見せてほしい と切に願うばかりです。

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