押切もえ「山本周五郎賞次点」に、湊かなえ激怒! バーニング巻き込む“異例バトル”に発展か?
新潮文芸振興会主催の「第29回山本周五郎賞」をめぐって、異例の“場外バトル”が起こったと、出版関係者の間で注目が集まっているという。同賞を19冊目となる『ユートピア』(集英社)で受賞した湊かなえが、僅差で受賞を逃した押切もえ著『永遠とは違う一日』(新潮社)のノミネートについて「なんだそりゃ、とあきれる思い」などと猛批判したのだ。
22日発売の「小説新潮」(新潮社)は、受賞者や選考委員へのインタビューなど同賞の特集を掲載。問題となっているのは、そこに寄せられた湊の受賞記念エッセイ「山本周五郎賞とは」だ。前半では、過去の落選を振り返るなどして、受賞の喜びをかみしめている。
「問題は後半部分です。押切や『永遠とは違う一日』の名前は出さずとも、明らかに同作とわかるように『文芸の外の人が2作目なのに上手にかけているという、イロモノ扱いのままで審査された作品と僅差だった。そのような結果が原動力になるという小説家がいるでしょうか』などと痛烈に批判しているんです」(出版関係者)
実際に押切の実力はどれほどのものなのか?
「そもそも『現役有名モデルの作品』という時点で、押切のノミネートに疑問符を投げかける関係者さえいました。しかし、小説家が本業ではないにしては、『永遠とは違う一日』は“よく書けていた”。今回の賞の対象となる作品が、全体的に低調だったこともあり、むしろ押切の作品がノミネートされたことは、ごく自然な流れといえるのですが……」(同)
さらに関係者の間で話題になっているのが、湊の受賞記念エッセイの締めの文章が「この海での航海を牽引することができる才能と実力を兼ね備えた船たちを、この海で勝負するのだという覚悟をもった船たちを、二番煎じの愚策に巻き込むのは、どうか今年限りにしてください」とされているところだという。
「『二番煎じ』という言葉から、ピース・又吉直樹の『火花』(文藝春秋)を受賞させた芥川賞についても断罪しているように読めます。湊がこうした文学賞の風潮に、いかに疑問と怒りを抱いているかが伝わってきます」(同)
批判は、押切や作品を飛び越え、文学賞を主催する各出版社に向けられているが、関係者が不安視するのは、押切のバックにいる各“芸能界の重鎮”の反応だ。
「押切の所属事務所は、業界最大手のケイダッシュ。湊の主張も理解できますが、ここまでクソミソに批判されては、ケイダッシュも決していい気分はしないでしょう。今後の展開次第では、盟友関係のバーニングプロダクションなどの各大手プロが、湊作品の実写化作出演をネグレクトする危険性まであります」(芸能プロ幹部)
有名作家に大手出版社、そして芸能プロをも巻き込みかねない論争の中心に立つこととなった押切。この苦難を乗り越えた次回作には、いやが応でも注目が集まりそうだ。