カルチャー
中郡暖菜氏×嶋浩一郎氏トークイベントレポ

「LARME」女子とは何者か? ファッション、SNS、男性観に見る“新種のギャル”像

2016/06/11 16:00
「LARME 022」(徳間書店)

 「甘くて、かわいい(はぁと) 女の子のファッション絵本。」を謳い文句に、出版不況のなか異例の「発行部数20万部超」となっているガーリー系ファッション誌「LARME」(徳間書店)。編集長の中郡暖菜氏は、伝説のキャバ嬢向けファッション誌「小悪魔ageha」の元編集部員であり、26歳という若さながら1人で「LARME」を立ち上げたという。先日「B&B」にて、中郡氏と博報堂ケトルの嶋浩一郎氏によるトークショーが開催され、「LARME」人気の秘密や読者の実態、同誌と「小悪魔ageha」の根底に共通するという“ギャル”のメンタリティについて語られた。

■「モテなくていい」LARME女子の生態
 中郡氏いわく「男ウケは気にせず、ひたすらガーリーを追及する雑誌」という「LARME」。具体的には、どのような読者が多いのだろうか。「LARME」が最も購入されている地域に渋谷、大阪、名古屋などの「若い子がたくさんいる大都市の書店」を挙げたうえで、中郡氏は以下のように説明する。

「平均年齢は20歳で、一番多く購入しているのは18歳の方。お洋服とかメイクに対しての意識がすごく高いです。男ウケやブランドよりも、自分の好きなメイク・ファッションを大事にしている。あとは可愛い女の子が好きな女の子が多いですね」

 「モテなくていいんだ!?」と驚く嶋氏に、中郡氏は「モテとかよりも、可愛い女の子を見る方が好き、という子が多いです」とあらためて強調した。読者が「LARME」を読むのは、美容知識などの情報を収集するためだけではなく、「写真集を眺めるような感覚」(中郡氏)なのだという。実際に中郡氏の方も、「LARME」編集のモットーとして「タイトルやキャッチコピーを“デザインに溶け込ませる(=読みにくくても可)”」ことを挙げており、アート重視の誌面作りという狙いは当たっているようだ。

 また「LARME」の読者が盛り上がるイベントも、男の子が絡むことの多いクリスマスやバレンタインより、女の子同士で遊べるピクニックやハロウィンが人気なのだそう。読者によるSNSの特徴的な使い方についても、

 「自慢やリア充アピールのためにはあまり使っていないようです。セルフィーを撮りまくるわけでもなく、それこそ女の子同士でローズガーデンに行って、薔薇の写真をアップしたりしています。それから、フィルターやフレームなど、写真の加工を統一している子も多いですね。あとは肉とかもアップしません。可愛い小物とかを、布を敷いて撮影したりしています」

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