嵐・松本潤『99.9』、17.7%も……櫻井翔ネタ&『重版出来』コラボに視聴者は賛否両論!?
29日、嵐・松本潤主演ドラマ『99.9―刑事専門弁護士―』(TBS系、以下『99.9』)の第7話が放送され、平均視聴率は17.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。先週は、裏で『バレーボール女子・日本×オランダ』(フジテレビ系)が放送されていたことが影響してか、自己最低となる13.3%を記録したが、視聴率が回復し、安定の人気を保っているようだ。
『99.9』は初回15.5%を記録、その後、第6話を除いては16~19%の高視聴率で推移し、今期ドラマの中で断トツの1位を誇っている。そしてこの躍進を支えている1つの要因が、ドラマに散りばめられた“小ネタ”のようだ。
「第7話だけでも、さまざまな小ネタが用意されていました。嵐ファンが一番注目したのは、嵐・櫻井翔ネタでしょうね。香川照之演じる佐田が所有している競走馬がいるのですが、初めて獲った賞の名前が『咲雷賞』(さくらいしょう)。ほかにも、櫻井がかつて演じた『ヤッターマン』の武器『ケンダマジック』という名前の会社が出てきたり、ファンは『翔さんの友情出演を期待していいですよね!?』などと、大盛り上がりしていました」(芸能ライター)
友情出演といえば、第5話では、レギュラー出演者のラーメンズ・片桐仁と共にコントユニット・エレ片を結成しているエレキコミックの2人が出演。また第7話では、ドラマ『重版出来!』(TBS系)から今井隆文が同ドラマの棚橋役として登場したほか、漫画『ウイングマン』『電影少女』『I’s』『ZETMAN』(全て集英社)で知られる漫画家・桂正和も出演し、視聴者の驚かせていた。
「そのほかにも、大和田伸也演じるの大手玩具メーカー社長の社名が『ホビーオロゴン』といった小ネタも。また、高嶋政伸演じる同社副社長が、裏で取引していた会社が『エイチゴーヤ社』(越後屋)で、住所は『東京都中央区尾主茂(おぬしも)十二丁目6‐2割世能(わるよのう)ビルディング』。これは大和田が『水戸黄門』(TBS系)に出演していたことからきているのかもしれません。ちなみに大和田と高嶋が住んでいる豪邸の家政婦の名前は『悦子』。これは、『家政婦は見た!』(テレビ朝日系)の主演・市原悦子から取ったのでしょう」(同)
このように、挙げれば切りがないほどの小ネタが仕込まれている『99.9』。ネット上では、「こういう小ネタがあるから好き! 何回も見たくなる!」「真剣なところと、ふざけるところのオンとオフがいいバランス」と絶賛の声が上がっているものの、一方で、「小ネタが多すぎて、話に集中しづらくて残念」といった意見も。
「特に榮倉奈々演じる立花がプロレス好きという設定で、やたらと小ネタが仕込まれているのは、酷評されているようです。今作でチーフディレクターを務めている木村ひさし氏が、プロレス好きだといううわさもあり、ネット上では『自分の趣味で、意味なくプロレスラーを使うのはちょっと』『放送で自己満すんな!』『気が散るからやめてほしい』といった苦情が出ています。また、毎回、主人公が事件解決の重大なヒントを得る場として描かれる“居酒屋シーン”も、笑いに走る演出が多く、『ここのシーンだけ好きじゃない』という声が上がっていますね」(同)
TBSの日曜午後9時枠は、ここ最近『天皇の料理番』『下町ロケット』など大人も楽しめる重厚なドラマが放送されていたため、「『99.9』にシリアスさを期待していた視聴者も多いはず」(同)との声も。小ネタを盛り込みすぎ、最終話に向けて数字を落とさなければいいのだが……。