「イクメン議員」の不倫辞職が自民党的にも大迷惑だった件【現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報】
■大打撃だった「イクメン議員」の辞職
現職議員が辞職したり亡くなったりすると、比例区の場合は繰り上がり当選となりますが、選挙区の場合は補欠選挙が行われます。
4月下旬に行われた衆議院の補選では、自民党は北海道5区(故・町村信孝議員の後継者)の選挙に集中したかったのに、ゲスな宮崎氏のせいで、もうひとつ増えてしまいました。お金も人手もかかるので、党としては大打撃となります。辞めるにしても、会派や国会対策委員会と相談して時期を考えなくてはダメです。宮崎氏のせいでスケジュールは大番狂わせに。そりゃあ、自民党幹部が怒りまくるのもわかります(笑)。
そして、党本部は「ゲスな奴には構っておれん」と言わんばかりに、宮崎氏の選挙区である京都3区には公認の候補者を出しませんでした。いくら地元の自民党京都府連が要望しても、問答無用で門前払いでした。
京都を見捨て、自民党の力を集結し、故・町村先生と対立していた鈴木宗男さん率いる新党大地と手を組んでまで戦って、なんとか「辛勝」というのが、北海道5区でした。熊本地震の対応に追われたことで、人数の多い自民党が有利になったのだと思いますから、地震がなければ負けていたかもしれません。
そのくらい、ゲス宮崎氏は党のイメージを悪くしたんです。「大勝」を想定していた本部にとって、宮崎氏は「自民党史から抹消したいくらい憎い人間」となってしまいました。
でも、私からすれば、国会には「不倫ですけど何か?」って感じで、セクハラしてくる議員もわんさかいるので、今回の件もしょうがないっていえばしょうがない気もします。
税金でお仕事をしている以上、国会議員の不倫の代償は一般社会よりも重いはずなんですが、大して打撃を受けない人が山ほどいる、という永田町の「謎」については、別の機会にぶっちゃけたいと思います。