野村萬斎『スキャナー』大コケ!! 「初日から観客4人」「お金払う作品じゃない」の声続出
4月29日に公開した映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』が、大コケしているという。主演は狂言師で俳優としても人気が高い野村萬斎。彼を目当てに映画館に足を運ぶ客もいるようだが、そんなファンからも「安っぽい2時間ドラマみたいだった」などと酷評されている。
同映画は、野村演じる主人公が残留思念を読み取る能力を使って、相棒役の雨上がり決死隊・宮迫博之とともに行方不明者を捜索し、事件解決に挑むストーリー。野村は今回の映画で現代劇に初挑戦。さらに、脚本は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズやテレビ朝日系の人気ドラマ『相棒』シリーズなどを手掛けた脚本家・古沢良太ということで、ファンは大きな期待を寄せていた。
しかし、興行通信社調べの映画ランキングによれば『スキャナー』は初週のトップ10入りを逃し、11位を記録。その後もトップ10には一度も浮上していない。
「全国243スクリーンという公開規模で、この成績はかなり厳しい。同映画とさほど変わらない全国283スクリーン数で公開中の大泉洋主演『アイアムアヒーロー』は、公開2週目でも6位にランクインしており、『スキャナー』の爆死ぶりを際立たせています。ネット上では『休日なのにガラガラ』『初日なのに観客4人』など、劇場に閑古鳥が鳴いているという報告も上がっています」(テレビ局関係者)
実際に映画を見たネットユーザーからは、「映画にしては地味な感じがして、テレビでやる程度でちょうどよかった」「萬斎が好きだから見たけど、お金を払って映画館で見るほどじゃなかった」「テレビの2時間サスペンスくらいの仕上がりかな。萬斎さんの無駄遣い」といったネガティブな書き込みが少なくない。
「萬斎主演映画といえば、2012年の『のぼうの城』、それ以前にも『陰陽師』シリーズなどヒットを記録しているだけに、今回の大コケは相当な痛手。野村の演技はやはり時代劇向きで、現代劇はファンにとっても違和感しかなかったようです。また、宮迫との組み合わせも『イマイチ魅力に欠けるコンビ』といった声も出ていますし、ほかのキャストも木村文乃やちすんなどやや地味目。全体的にキャスティングミスだったといえるでしょう。さらに、重要な役どころで関ジャニ∞・安田章大が出演しているのですが、『ジャニーズ出演映画は、ファンの動員が見込める』という映画業界の定説を覆してしまったかたちです」(同)
内容に関しても「サスペンスやミステリー、ホラー全てを詰め込んだような設定も、結局は中途半端になってしまっていました」(同)といわれるだけに、この大コケは当然の結果なのかもしれない。今回は作品に恵まれなかった野村だが、来年には時代物の映画『花戦さ』の主演が決まっている。本人としては、一刻も早く名誉挽回したいところだろう。