海外
ファンの不安も払しょく!

アクセル・ローズをボーカルに迎えたAC/DCのライブ、音楽誌・タブロイドが大絶賛

2016/05/09 20:30
アンガスの足ガクガクは健在!

 バンド結成時から変わらぬ縦ノリサウンドを提供し続けている伝説的ヘヴィメタル・バンドAC/DC。幼い頃にスコットランドからオーストラリアに移住してきたマルコム(63)とアンガス(61)のヤング兄弟が中心となり、1973年に結成したヘヴィメタル・バンドだ。

 メンバーが入れ替わり、不安定だった初期時代を経て、75年にリリースしたセカンドアルバム『T.N.T.』が大ヒットしたものの、その5年後、バンドをブレイクに導いた伝説的ヴォーカリスト、ボン・スコットが急死。代わりを務めてほしいとオファーしたヴォーカリストたちからは次々と断られ、やっとブライアン・ジョンソン(68)を新ヴォーカリストとして迎えた。しかし、直後にリリースした6thアルバム『バック・イン・ブラック』に収録された「スリルに一撃」を繰り返し聞いていた高校生が相次いで自殺するという事件が起こり、非難されるように。85年になると、全米を震撼させた連続殺人鬼で悪魔崇拝者のリチャード・ラミレスが「AC/DCの曲にインスパイアされて殺しを行った」と供述したため、悪魔崇拝バンドという烙印を押されてしまった。

 しかし、バンドを引っ張ってきたアンガスは、実はおとなしい性格。酒は一滴も飲まないというロッカーらしからぬ、真面目で地味な頭の良い男。常にクリアな頭で、バンドのピンチをくぐり抜けてきた。

 2年前には、長年にわたりアルコール依存症に苦しんできたマルコムが認知症を発症し脱退、ドラマーのフィル・ラッド(61)が薬物所持と殺人教唆、脅迫罪で逮捕される不祥事を起こし脱退という悲劇に見舞われたが、フィルの代わりは80年代後半から90年代前半までドラムを担当していたクリス・スレイドが復帰する形で務め、マルコムの代わりはヤング兄弟の甥っ子スティーヴィー・ヤングが務めることに。

 2014年末に通算15枚目(オーストラリアでは16枚目)となるアルバム『Rock or Bust』を無事リリースし、伝説的アルバム『T.N.T.』リリース40周年を迎えた昨年4月から『ロック・オア・バスト・ワールド・ツアー』をスタート。めっきり薄毛になったアンガスが汗だくになりながら、昔と変わらぬハイパーなパフォーマンスでステージを盛り上げ、観客は激しくヘッドバンギングしながらAC/DCの魅力に酔いしれた。

 今後、しばらくは安定すると思われてきたAC/DCだが、今年3月、再び悲劇に襲われた。金切り声でシャウトするボーカル、ブライアンが重度の聴覚障害を患い、このままツアーを続けると聴力を完全に失うことになるとドクター・ストップがかかってしまったのだ。残りのツアー日程は順延され、誰がブライアンの代役を務めるのかが注目されるようになった。そして、同月末、バンドのメンバーたちと、ハードロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」のヴォーカル、アクセル・ローズが、同じリハーサルスタジオから出てくる姿がパパラッチされたため、「アクセルがAC/DCのフロントマンとして登場するのか!?」とファンを騒然とさせた。

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