意外な時間に入浴希望、監視カメラの要望……ベビーシッター事業は手探り奮闘中です!
・送迎中、お子様が「おなか空いた!」
送迎は1時間半以内で終了するものがほとんどなので、まったく予測不可能でした。シッターから連絡が入り、すぐにお母様のショートメールに連絡。幸い返信が早かったので、ご希望の食べ物を買って食べさせることができました。アレルギーの有無は事前にうかがってはいるのですが、マクロビオティックを採用しているとか砂糖禁止とか、家庭によって方針があるじゃないですか。なので、保護者の許可なく買うことはできないのです。ほかの保育園から幼児教室までの送迎だったのですが、お教室に着いたところで食べ物があるわけではないので、お母様に連絡がついて本当によかったです。この一件から、もしも「おなかが空いた」と言われたらどう対応するのか、事前に保護者と決めておくようにしました。
・貴重品管理用のカメラで保育を撮ってほしい
貴重品の管理は保護者にお願いしているのですが、リクエストがあれば、貴重品を一部屋に集めてドアの前の様子を一部始終撮影することもできます(なにかあった場合のみ、証拠として提出する)。カメラはSIMカードなしのiPhoneを使っていて、広範囲では撮れないのですが、ドアの前だけならクリアに撮れます。保護者に撮影の希望を聞くと、「そのカメラで子どもの様子を撮ってもらえますか?」と前日に言われ、「なにかトラブルがあった場合のみ、録画を見せる」お約束で動画を撮ることになりました。私たちの感覚としては、常に家にカメラがあると思って行動しているので、苦にはなりませんけどね。
ベビーシッターを利用する人たちは、ハウスキーパーも利用されていることがほとんどなので、他人が家に入ることに慣れているせいか、神経質な方はあまりいなくて安心しました。保育園のママの方が、よっぽど細かいですよ(苦笑)。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では8歳の愛娘の子育てに奮闘中。