ベッキー、「文春」への手紙が失策だったワケ――本当に謝罪すべきだった人とは?
ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音(27)との“不倫騒動”で、テレビ番組やCMから消えてしまったタレント・ベッキー(32)が、「週刊文春」(文藝春秋)に胸中告白の手紙を出していたという。その特集記事のタイトルは「ベッキーから本誌への手紙」。芸能界に戻りたいという強い意思なのだろうか。
肝心の手紙は、所属事務所の社長から編集部員に直接手渡しされたそうだ。再三、取材を申し込まれていた「文春」に便箋5枚で心境をしたためたものらしいが、ほかの雑誌社からもテレビワイドショーからも取材は申し込まれていたはず。なぜ、クリスマスホテルデートや正月の川谷の実家訪問、LINEのやりとりなど、2人の交際を先行して報じた「文春」にだけ直筆の手紙を書いたのか? 正直言ってベッキーの心境がわからない。ベッキーが「文春」を認めているということなのだろうか。
また、1月に開いた緊急記者会見では「軽率な行為を深く反省しています」と謝罪はしたものの川谷との関係を、あくまで「友達です」と言い切っていたのに、手紙では「川谷さんへの気持ちはもうありません。文春さんで、奥様が話された記事を読んで、そこで初めて気持ちの整理がつきました」と書いており、ここに来てベッキーは不倫を認めた格好になってしまった。
LINEで「友達で押し通す予定!笑」(ベッキー)「逆に堂々とできるキッカケになるかも」(川谷)「私はそう思ってるよ!」(ベッキー)などと、関係者やファンをおちょくるようなことを言い合っていた2人。大方のファンは「友人関係」は嘘だと思っていただろうが、ベッキーは、会見で一度「友達」と言ったのならば、「文春」にではなく、ファンに向けて「真剣交際だった」と嘘を謝罪すべきだったのではないだろうか。
ベッキーの中では、ファンへの裏切り行為をどう消化しているのだろう。いまさら、川谷から気持ちが離れたと告白されてもファンや茶の間は納得しないはず。清廉潔白、優等生だったベッキーは、今回の「文春」への手紙でますます窮地に追い込まれてしまったような気がする。
石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。