カルチャー
神頼みっていうか仏頼み
「坊主バー」でのご縁は結ばれるのか? アラサー独身女子が出会いのパーティーに参加してみた
2016/04/19 15:00
■「今逢パーティー」まとめ
特に宗派は関係なく「仏教」というカルチャーを囲んで、初対面と人と構えることなくコミュニケーションが取れる「今逢パーティー」。結婚を前提としていないから、一般的なお見合いパーティーのように、年齢や職業、年収をカードに書き込んだり、結婚の条件(家事、子ども、離婚歴など)などを話題にしなくていいので気楽さもある。
仕事、趣味など話したいことをのんびり話しながら、いつの間にか気心が知れていく、そんなゆったりとした時間が流れていた。狭く、仏教グッズだらけの非日常的な空間も、距離を縮めるのに一役買っているのだろう。シャイで真面目、しかし結婚を急いでいない人には、ぴったりの出会いの場である。
しかし、なるべく早く誰かと恋愛関係になりたい、結婚相手を探したい人には物足りないだろう。恋愛関係になることがあったとしても、それはあくまで「結果」で、それが目的と口に出す人はおらず、積極的に口説くという場面も見られなかった。
今回の最も大きい収穫は20代のBさんとのLINE交換。5歳以上若い男性に連絡先を聞かれたのは初めてで、自分の魅力に自信を持ちそうになったが、直後、彼は「今度、おいしいお店を教えてくださいよ」と言うと、迷うそぶりもなく帰宅。「私に対する煩悩、ゼロやな……」Bさんの爽やかな後姿を見送る筆者だった。
(谷町邦子)
最終更新:2016/04/19 15:00