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気合入り過ぎて、みんなおかしなことに!

全裸男の突入に、聴覚障害詐称も!? あなたの知らないアカデミー賞黒歴史

2016/03/26 14:00
黒歴史を日々更新しているアンジーももちろん伝説作ってます

 開催前から「ノミネートされるのは白人ばかり」とバッシングされたため、笑いでごまかそうと黒人セレブたちに差別ネタを披露させ、放送事故レベルに大コケするなど、今年もダークなネタ満載だったアカデミー賞授賞式。世界最大の映画の祭典として知られる同賞は、今年で88回目という長い歴史を誇る。過去の授賞式でも世間をドン引きさせるような事件が起こっている。今回は、そんなアカデミー賞の黒歴史とも呼ばれている騒動を紹介しよう。

■第73回(2000年) 女優アンジェリーナ・ジョリーの濃厚キス

 女優のアンジェリーナ・ジョリーは、第73回の授賞式に、実兄であるジェイムス・ヘイブンを連れて登場。彼女が授賞式などのイベントに兄を連れてくることは珍しくはないのだが、この日のアンジェリーナとジェイムスは違った。完璧に2人だけの世界に浸っており、じっと見つめ合ったかと思ったら熱烈なキスをしたのだ。あまりにも濃厚なキスだったため、世間はドン引き。この年、彼女は助演女優賞を獲得したのだが、受賞スピーチでも「兄のことを愛している。名前が呼ばれた瞬間、抱きしめて『愛してる、おめでとう』って言ってくれたの」と言い、会場を静まり返らせた。

 のちに、2人の母親の友人が「実はあの日は実母のがん治療初日で、2人とも日中は病院で母親に付き添っていた。3人は強い絆で結ばれており、アンジェリーナとジェイムスは悲しみで崩れないようにと互いを支え合いながら、授賞式に出席。家族愛の感情が高ぶり、あのようなキスをした」と説明。しかし、世間は「そうだとしても、気持ち悪い」「家族愛だけでは説明がつかないようなキスだった」と納得せず、今なおアカデミー賞ハプニングとして語り継がれている。

■第64回(1992年) 俳優ジャック・パランスがスピーチ中に腕立て伏せ

 プロボクサー、第二次世界大戦中は大型爆撃機B‐24のパイロットを経て、映画俳優となったジャック・パランス。デビューして間もなく、2年連続でアカデミー助演男優賞にノミネート。その後、40年近くの時を経て、1992年に『シティ・スリッカーズ』で再び同賞にノミネートされ、見事受賞した。

 プレゼンターのウーピー・ゴールドバーグから名前を呼ばれ、73歳とは思えぬほどかくしゃくとした足取りでステージに上がったジャックは、「ある一定の年になると、プロデューサーたちがさ、本当にコイツで大丈夫かと躊躇するんだよ。『リスク高すぎ』とか、『若い奴に年寄りを演じさせればいいんじゃないか』とかさ」とステージの横に移動し、片手腕立て伏せを披露。彼のとっぴな行動に会場は大爆笑、後方に立つウーピーは身をよじって大笑いした。

 マイクの前に戻ったジャックは、「片手腕立て伏せなんて朝メシ前。両手なら一晩中でもやってられるのにさ」と、まだまだ若い役者には負けないとアピール。「オレは49年に最初の映画に出演した。撮影開始から2週間目に、プロデューサーがやってきて、“ジャック、お前、アカデミー俳優になるぞ”って言ったんだ。42年後、奴が正しかったことが証明された。あの野郎め、なんで知ってたんだ!?」と言い、前代未聞の受賞スピーチ・パフォーマンスだと世間を沸かせた。

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