堂本剛のアシメヘア、伊野尾慧の前髪、永瀬廉の茶髪化――「ジャニーズの髪型問題」
女性だけでなく、ジャニーズにとっても、それを見守るファンたちにとっても「髪は命」。
ある程度以上の年齢になると、それは「ヘアスタイル」でなく、「頭皮」「発毛」問題に変わってくることはともかくとして。最近、特にそれを感じさせるのは、嵐との共演などを機に、昨年頃から人気急上昇したHey!Say!JUMP・伊野尾慧だ。
ファンの間ではもともと「よく見ると美形」と言われてきたものの、大学在学時には学業優先で、個人仕事の有無どころか歌のパート割りやアップで映されることも少なく、露出が少なかったため、「知られていなかった」ということはもちろんある。
だが、一般人気に加え、二次元好きやサブカルオタクなどからも注目されるようになったのは、明らかに「厚めの前髪を作り、おでこと眉を隠したことで、まあるく中性的な顔になった」のがきっかけだろう。ヘアスタイルのイメチェン、大成功例だ。
また、一般人が「ジャニーズっぽい」と言うイメージにも、イケメンか否か以上に、実は「髪型」が大きく関わっていると思う。髪型の流行を牽引してきたジャニーズといえば、ロン毛を流行らせたSMAP・木村拓哉(江口洋介などもほぼ同時期だが)のほか、若い男の子たちがヘアカタログを美容院に持参し、こぞってマネしてきたKinKi Kids・堂本剛(アシンメトリーヘアの先駆け)や山下智久、Hey!Say!JUMP・山田涼介などがいる。
山田などが代表的だが、ときにはファンに頭皮を心配されるほど、髪色を頻繁に変えたり、髪型もコロコロ変えたりするタイプは、見るたびに違ったイメージになるため、ファンはいつも「最新の髪型・髪色」情報を追い求め、その変化に一喜一憂する。
しかも、ファンの好みは人それぞれで、その都度、「もう少し長めが好き」「短めの方が綺麗な顔が隠れなくて良い」といった「長さ問題」から、「茶髪の方がフワフワで可愛い」「黒髪の方が艶っぽくて好き」という「色問題」、さらに「前髪は長めにしてほしい」「前髪を分けないほうが良い」といった「前髪問題」、「編み込みが男っぽくて好き」「片耳かけが最強」などの「アレンジ問題」に至るまで、議論が繰り返される。
また、ファンにとっての大きな関心事は、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などの世間一般の目に触れる「ここぞ」という機会に、髪型がどうなっているかということ。
特に、若手ジャニーズは、『Mステ』などの前に、気合からか、グループ揃ってさっぱり散髪してくることもあるが(仕組みはわからないが、なんとなく羊が並んで順番に毛刈りされているイメージ)、「全員イケメンになった!」という喜ばしいときもあれば、「あちゃー。短すぎ。子どもみたい(オッサンみたい)」という悲しむべきときもある。