保育園・ベビーシッター派遣業で直面する、「男性保育士・シッター」問題
保育園は入園前面談、平成29年度キャンセル待ち対応、そろそろ平成30年度見学など、1年で一番忙しい時期を迎えています。そして新事業であるベビーシッター派遣の「森のナーサリー」も求人掲載が終了し、研修が必要な方は保育園での研修を受けてもらっています。保護者用書類の準備や封筒・社員証の準備に至るまで、今が忙しさのピークです。
求人で一番大変だったことは、面接予約をしても、3分の1が来ないことでした(特にネット求人)。「子どもを3人育て上げ、やっとパートに出られるようになり(中略)面接お願いいたします!」みたいなメールのやり取りをしていたにもかかわらず、来ないのです! “バックレ”って若い人だけのことかと思いきや、50代、60代にもいて、驚きました。ウソでもいいので、「本日、体調が悪くて行けません」だけでいいから、連絡がほしいです。3月21日までは事務スタッフがいないので、目黒区八雲から西新宿まで、面接の度に出社している状況です。
採用という点からお話しすると、企業は「年齢や性別を理由に断ってはいけない」のです。保育園でも考えさせられたことですが、男性保育士の問題に今回も直面しました。保育園で男性保育士を雇ったことがあるのですが、女の子のママに「●●さん(男性保育士)と2人にさせないでください」と言われたことがありました。抵抗があるのはよくよくわかるので、その男性保育士をスタッフが手薄になる遅番から外したのですが、シフト上、ほかのスタッフの負担が増えてしまったので、やりづらい。もちろん男性なので、力仕事などいい面もありましたが、トータルで考えると親からの需要は少ないです。
また、ベビーシッターとしても、男性シッター(資格無し)が子に鬼畜ないたずらをする事件もあり、男性シッターの需要はますます低下中です。もちろん真面目にやってらっしゃる方も大勢いますが、シッター派遣は人気商売という部分も否めません。なので、男性から応募があった際は「男性シッターの場合、看護師、保育士、キッズコーチなどの資格がございませんと、登録されましてもお仕事がないのが実情でございます。それでもよろしければ、履歴書の送付をお願いいたします」と返信すると、100%連絡が途絶えます。時給がいいので大学生やフリーターの男性が応募してくるのですが、個人的にいうと私なら医師でも看護師でも保育士だとしても、男性が家に入ってきて、娘のシッターをするのは無理ですね。
逆に、保育短大に通っている女子大生ならいいですよ。4月から保育短大に入学する女子の面接を行いましたが、保育園で研修をした後、シッターデビューさせようと考えています。清潔感があり、笑顔もかわいかったので、子どもウケは抜群かと。ただ、0歳児の対応は怖いので、1歳児以上の担当かな。