カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」3月号

エビちゃんが「表現者」宣言、「35歳のカラコン」で右往左往……混沌の「Domani」

2016/02/20 16:00
「Domani」(小学館)3月号

 「Domani」(小学館)3月号は、蛯原友里さんが産休明け復帰の号です。出産後初シューティングの特別企画があり、リードで「愛息と一緒にカメラの前に立った彼女は、息をのむほどの輝きを放っていた。ここでしか見られないマタニティフォトとともに、母となった今の率直な想いを語ります」と煽られて登場。Hitomiでおなじみの、大きなおなか&横乳があらわな出産前のカットから、一糸まとわぬ姿の息子さんを抱いて立つ姿などが掲載されていますが、それらからは「神々しいでしょ!」「ありがたいでしょ!」という圧を感じざるを得ません! で、写真に添えられた「お腹のなかの赤ちゃんを守っているようで、本当は守られていたんじゃないかと思ってる」といった詩的発言も絶好調。しかしなにより新鮮な驚きだったのは、「この経験を機に、『表現者』として、より高みを目ざしたい」の言葉。ちなみに、「表現者」で検索すると「アーティスト・芸術家」と出てきますが、いつからエビちゃんそちら側に……? ともかく、エビちゃん、ご出産おめでとうございます! 

<トピックス>
◎蛯原友里「愛しさに出会った日」
◎私、恋をしてる!
◎最近「デート」してますか?

■デート相手は確保済み前提!
 今月号は「恋をしてる!」特集ということで、ファッションページから読み物ページまで恋推し。「そもそも“恋”ってなんだっけ…?というあなたに送ります。“女・妻・母”それぞれの本音と事情…最近『デート』してますか?」という企画では、女・妻・母の3つの立場におけるデート内容を聞いています。そして、結果から言うと、本当にただ“聞いてる”だけで何を意図した企画なのかわかりませんでした!

 ひとまず、紹介させていただきます。まず「女」のデートについて、「まだまだトキメキありのリア充デート派と、デートってなんですか? の干物オンナ派に分かれます」と説明。リア充デート派の「楽しいことをすればそれがデート」というコメントを紹介し、干物派の“デートダルい”的なコメントも出して、「“結婚”というプレッシャーものしかかる30代だけに、デートしてない派の気持ちは複雑なよう」と締めています。「妻」のデートは、「結婚すると“生活”になる。“家族”になる。だからこそ、「デート」って大事。もう一度、あのころのふたりに戻るために……」として、デートしてる派のコメント「行きつけのバーで1週間を報告し合います」を紹介。最後は「妻たちが取り戻したいのは、トキメキやドキドキ感。『デート』はその最強手段といえるのだが……」で締め。最後に「母」デートでは、「仕事と母のスイッチを切り替えるので精一杯。そこに“デート”がつけ入る隙はある……?」の前フリからの、「平日のランチを待ち合わせ」「松坂桃李と妄想デート」、そして「年下ボーイ」との婚外デートなどを拾い、「デートの形は人それぞれ。母だからといって諦められない」で締め……。心の奥底から「……で?」という言葉が沸いてくるのは筆者だけですか!?

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