『志村けんのバカ殿様』、1ケタ視聴率続きも“打ち切れない”! フジと志村の同盟関係
「イザワオフィスは、芸能事務所・ワタナベエンターテインメントの関連会社。このナベプロとフジは開局当初からパイプが太い。つまりイザワオフィス、ナベプロ、フジテレビの3者は同盟関係にあり、緊密な間柄を崩すようなことは決してできないのです」(テレビ局関係者)
こう話した上で、「ですから、フジテレビで放送されるイザワオフィス、またナベプロ制作の番組はリニューアルされることはあっても、打ち切ることができない。志村がレギュラー出演する深夜番組も、何度もタイトルを変えて放送されているのはそのせいです」と話す。
いずれにしても、我々の『バカ殿』は無策のまま、そして醜態をさらしたまま朽ちていく以外にないのか?
そんなとき思い出すのが元タレントの田代まさしだ。かつて『バカ殿』にレギュラー出演し、「殿と田代 ツーといえばカー」という2人の仲を示すようなコントを番組内で披露したり、「ホントに?」「ホントに」「ホイットニーヒューストン」といった軽妙な掛け合いを志村と繰り広げていた。
志村からは「田代っち」と親しみをこめて呼ばれ、ボケもツッコミもできるオールラウンダーとして認められていた田代だが、01年に東京都迷惑防止条例違反の疑いで書類送検され、その後、覚せい剤取締法違反で実刑を受けたことで、志村から見放されてしまった。先日は、同じく覚せい剤で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者についてテレビでコメントし、再び注目されているが、その際もネット上では「彼を心底では憎めない」「田代が出なくなってから『バカ殿』を見なくなった」といった声も聞かれた。
ジリ貧の『バカ殿』を復活させる起爆剤が、二度と出演することができない田代というのはなんとも皮肉だが、『バカ殿』は魅力を失ったまま、やめることもできずに続いていくのだろうか?
(後藤港)