ジャニーさんはオリンピック推し、人気Jr.が一斉不在! 『紅白』『カウコン』動向に異変
年末年始もジャニーズが大活躍したテレビ番組。好パフォーマンスを見せたジャニーズから、お茶の間から反感を買ってしまったジャニーズまで、ウォッチャーの太田サトル&田幸和歌子がツッコミます★
◎『紅白』から読む、ジャニーさんがやりたいこと
田幸和歌子(以下、田幸) 2015年を締めくくった『NHK紅白歌合戦』。ジャニーズ過去最多の7組が出場したわけだけど。
太田サトル(以下、太田) SMAPとTOKIOの2組だけの時代を考えると、すごいことだよね。『24時間テレビ』(日本テレビ系)みたいに、司会も事実上持ち回りになっていきそうで。
田幸 今回、新たに白組司会者となったV6・イノッチ(井ノ原快彦)。総合司会の有働由美子アナとは『あさイチ』(NHK)コンビだけあって、進行はそつなく安定感あった感じ。
太田 イノッチがNHKの人気者でいるかぎり、V6の『紅白』出演も今後固定化されるかな。
田幸 個人的には、オープニングや先輩歌手のバックで並んでいるときなんかに、ニコニコで、曲を一緒に口ずさんだりしている森田剛&三宅健の“剛健コンビ”に、「あれだけヤンチャだった若者が、立派な大人になって……」と、ちょっと胸アツだったんだけどね。
太田 TOKIOが歌ったのが「AMBITIOUS JAPAN!」。14年が「LOVE YOU ONLY」で、13年が「AMBITIOUS JAPAN!」。
田幸 演歌・歌謡曲の大御所モードの選曲に向かいかけてる? 城島茂リーダーが切なそうな顔で切なそうな声を絞り出す、「アガナチューラ~」芸も毎回楽しみではあったけど、さすがに見過ぎたかな(笑)。しかも、NHKは余計な“配慮”をしたのか、「アガナ」部分の音を抑えてたよね。あんな控えめトーンじゃ、リーダーの本気は引き出せないよ。
太田 毎年楽しい見せ方をしてくれるのが、Sexy Zoneで。
田幸 毎回、大量のジャニーズJr.を従えたパフォーマンスでね。NYCの頃からの流れだよね。
太田 NYCやSexy Zoneの『紅白』パフォーマンスは、「ジャニーさんがそのとき一番見せたいものショーケース」だと思ってるんだけど。
田幸 14年は、Jr.の永瀬廉&平野紫耀がいきなりドアップになってからのスタートで、「ファンカッション」をメインにしたステージ。
太田 15年に見せたかったものは、結成したばかりのHiHi JETのローラーパフォーマンスがメインなのかな。ああ、ジャニーさんが15年末に見せたいのは、オリンピックを盛り上げていくような、こういう感じなんだな、と。
田幸 続く紅組の伍代夏子の「東京五輪音頭」にも、そのままセクゾンとJr.がバックとして踊ってたしね。ジャニーさんのオリンピック推し、すごい。
太田 伍代夏子のときに、ちゃんと<振付 SANCHE>(※注 ジャニーズの振り付け師)ってクレジットされてたのにも、ちょっと笑った。
◎ジャニーズJr.が一斉に神かくし
田幸 そのJr.なんだけど、Mr.King vs Mr.、Prince、SixTONESにSnow Manといった、お茶の間的メインJr.の消息不明問題が。
太田 そのあたりが誰も『紅白』に出ていないという不思議さ。この後の『ジャニーズカウントダウンコンサート』のリハーサルとかに入ってんのかなぁと思ったりもしながら。
田幸 その『カウコン』にも、そのあたりのJr.は、まるごといなかった。ふぉ~ゆ~やMADEなどは、バッチリバックを務めていたけれど。
太田 これも恒例になっていた、『カウコン』見学席に毎年大量にいたJr.も、誰もいないという、ある意味サプライズ!
田幸 見学席、まさかの、SexyZone・マリウス葉ぼっち状態という衝撃(笑)。
太田 いつもはギッシリ詰まってるベンチに、ポツンと1人いる、マリウス……。
田幸 大みそかの夜、Jr.はどこに隠されたのか。謎しかなかった。まさかジャニーさん個人の宝箱に……。
太田 で、その『カウコン』。今回は2年ぶりにフジテレビ系で放送ということで、嵐やTOKIOなど、『紅白』組も久しぶりに出演。
田幸 国分太一の顔芸・カメラ芸も、存分に発揮されてたね。
太田 別グループの曲を歌ったり、メンバーシャッフルしたり。今回はアンケート企画で見たいコンビを募集したりして、タッキー&翼・滝沢秀明&関ジャニ∞・渋谷すばる、嵐・松本潤&A.B.C‐Z・河合郁人とか、大サービスな感じだった。KinKi KidsとKAT‐TUNのメドレーもあったし。
田幸 Hey!Say!JUMPは、京セラドームからの中継だったことで、画面への写り込みやシャッフルなどにも不参加で、結果的に登場時間は短めだったかもね。
太田 『紅白』に続いて、『カウコン』も過去最多人数が出演ということで、それぞれのタレントの時間は、記念メドレーとかコーナーを担当するグループなどでなければそれぞれ短めだったかもね。
(後編につづく)