マコーレー・カルキンが、サイコ男になった『ホーム・アローン』のケビンを熱演!
10歳のときに主演した『ホーム・アローン』(1990)の爆発的なヒットにより、「世界一有名な子役」としてギネスに認定されたマコーレー・カルキン(35)。94年に主演した『リッチー・リッチ』の出演料は800万ドル(現在のレートで約9億8,000万円)に達したが、その後、マネジャーを務めていた父の横暴ぶりによって、オファーは激減。両親は不仲になり、マコーレーが稼いだ1,700万ドル(同約20億8,000万円)をめぐり裁判にまで発展。
両親の泥沼裁判にうんざりしたマコーレーは、父親と絶縁し、わずか15歳でハリウッドを引退すると発表。その後は、波瀾万丈な人生を歩み、ヘロインやアルコールに依存していると報じられるように。ガリガリにやせた姿がパパラッチされると、「余命半年」と騒がれたり、昨年11月には死亡説が流れたりと、ネガティブな話題を振りまいている。
そんなマコーレーが、新しくスタートしたオンラインのショートドラマにゲスト出演し、『ホーム・アローン』ファンに衝撃を与えている。
問題のドラマは、ミュージシャンで俳優のジャック・ディッシェルが企画/主演したもので、自家用車の乗り合い希望者と提供者をマッチングするアプリ「Uber」や「Lyft」にインスパイアされ、生み出した作品。タイトルは『DRYVRS(ドライバーズ)』で、ジャック演じる主人公が、乗り合わせた人々との出来事を描いていく。
ドラマは、道端で乗る予定の車を待っているジャックが、目の前に止まった車のマークを確認し、後部座席に乗り込むシーンからスタート。車内は大音量でロックが流れており、運転席に座っているマコーレーが大きなため息をつきながらハンドルを握りしめている。心配になったジャックが、「大丈夫?」と聞くと、「いや、全然大丈夫なんかじゃない」と即答。ボサボサの長髪に伸び放題のヒゲという姿でイライラしているマコーレーを見たジャックは、「アプリではアナという女性が運転すると表示されたけど、車を間違えちゃったのかな」と言う。するとマコーレーは、自分はアナの夫で、彼女の代わりにジャックを乗せること、実は運転ができないことを説明。するとジャックは自分が運転しようと打診し、マコーレーもそれを受け入れて、席を入れ替わる。
ここでマコーレーの携帯電話が鳴るが、彼はすぐさま着信拒否。ジャックは、「奥さんかい?」と聞くが、マコーレーは「おふくろだよ」とうんざり。「おふくろさんの電話を拒否かい。やるな」とジャックが軽く返すと、マコーレーの表情が険しくなり、「そうかい」「オレが冷たい奴とでも思ってんのかよ」とかみつく。
そして、マコーレーは、「クリスマスの日に、家族全員がバケーションに行ったんだ。8歳の息子を忘れてな!」「8歳のオレは1週間、たった1人で家にいる羽目になったんだ」と語りだす。ジャックは「大変だったな。嫌な気持ちにさせるつもりじゃなかったんだ。ゴメン」と謝るが、マコーレーの話は止まらない。「オレはさ、家に押し入ってきた強盗2人から、家を守らなくちゃならなかったんだ」「今でも夢に出てくるんだ。ハゲ頭のイカれた男に追いかけ回される悪夢をね。ヤツらは『お前の指の爪をはがしてやる!』『いたずらっ子め、捕まえてやる!』って言うんだ。でも、フ●ックとか汚い言葉は使わなくて、それがまた恐怖を煽るんだよ」と、頭を抱える。
両親については「あいつらさ、意地悪い最悪な兄貴のことは覚えてたんだ。でも、8歳の宇宙一かわいい息子のことを忘れるなんて」と悲しげな表情を浮かべる。ジャックは、「おふくろさんは戻ってこなかったのかい? きみを助けるために……」と聞くのだが、マコーレーは「おふくろはオレのことなんて、どうでもいいんだよ」「おふくろはポルカ・バンドのグルーピーとかで忙しくてさ」と吐き捨てる。続けて「今でもなにが起こったのか、きちんと理解できてないんだ。うちは動物園みたいでさ。ピザ一切れ食べるために、戦場を通り抜けるような状態だったんだ」と言い、ジャックは、「おふくろさん、ひどい女だったんだな」と同情する。マコーレーは、「それでも着信拒否するオレは冷たいって言えるのかい?」とため息をつく。