厚切りジェイソンのネタを見た徹子、「どうしてかしら?」と漢字の成り立ちに関心
一通りネタが終わったところで、「日本人が考えつかなかったことを、考えついたのがすごいと思います」と冷静な感想を述べる。「どうしてそういうふうになったのかね?」と、漢字の成り立ちについて普通に疑問に思ったようだ。そして、このあたりから、ちょっと徹子の様子がおかしくなってくる。
「でもアナタ、難しい漢字もずいぶん書けるんですってね」。
「憂鬱」という漢字に、「画数多すぎて憂鬱になるよ!」とツッコむネタを受けての振りだ。これにジェイソンは、「躊躇」「麒麟」と難しい感じをホワイトボードに書いてみせ、「鼈」(スッポン)という漢字まで披露。しかし、徹子はなぜそんな難しい漢字が生まれたのか、そっちの方が気になってくる。「スッポンって高いからね」と、わかるようなわからないような説を唱える徹子に対し、ジェイソンも、「それかもしれないね」と、謎の返しをする。ここで、徹子が言った。
「ちょっとアナタ、『レモン』って書けます?」
ジェイソン、「『レモン』は……いける……いけるかもしれない」。「檸檬」、超難しい漢字だ。ついにきた、徹子のムチャぶり。ジェイソン、ピンチ。ホワイトボードと格闘を始める。なんとなくそれっぽい形になっていく字を眺めながら、「かなりいい線いってると思います」とクールに言う徹子。
「アーー」「スーー」と、なんだかもだえるジェイソンと、「これ全然打ち合わせなしですから」と、視聴者にお伝えする徹子。「アーーーー!」と絶叫するジェイソンを、「豚の右側みたいな」と徹子がアシストしたりして、なんとか「檸檬」にたどりつけた。なんだかんだ、スゴい。
「やはり苦しいね、これは」と言うジェイソンに、「こんなものをね、普通書いてくださいって言われないもんね」と、書けと振った自分を棚上げして言う。
しかし、あらためて披露したジェイソンの新ネタ「なぜなら、外国人だから」は、徹子にちょっとハマっていないようだ。「どこにも土足のままあがっていくよ」「仏壇の前のフルーツは食べてしまうよ」とか言った後で、決めゼリフで「なぜなら、外国人だから」。徹子は、「フフフフフフ」という低い声で笑う。
しかし、最後の「コ~ク~を出して食べるよ。そうしないとほとんど味がしないから」というネタについて、「一番最後の“ココウ”って何ですか?」と徹子が質問。これは、テレビで見ていても何のことかわからなかったが、「うまみ、うまみ成分。食べたいじゃないですか、コクを出して」と、料理の「コク」を指していたようだ。
「ホワーイ、テツコ、クロヤナギ~!」
とジェイソンがやるせなさを絶叫する以前に、ネタが伝わっていなかった。なにより、人気がブレークした後のギャグの“第2弾”は、やっぱり大変だということを、徹子により実感させられた。
(太田サトル)