ブス飯欲爆発&睡眠欲は消失の「8時間ダイエット」! 実践してわかった「ヤセたい」の女心
美しくなりたい――世の女たちの狂おしい思いを、「44歳、ゲイ、汚部屋に一人暮らし」の漫画家・大久保ニューが担ぎ込む! 古今東西あらゆる美容法に食らいつき、美を追い求める女の情念まで引きずり出す――
J子のダイエット魂が高らかに燃えている。というのもこの秋、J子にものすごい事件が起こったのだ。かの、嵐の大野智のスキャンダルである。「大野さん担」であるJ子の発狂ぶりたるや。食事も喉を通らなかったらしく、他人事ながら心配していた。しかし、女は逞しいものである。「そのおかげで3キロヤセたんです☆」と、うれしそうに報告してきた。この流れを継続させたいと、ダイエットに挑戦するらしいのだが、私にも一緒に挑戦してほしいとの依頼が来たのである。
依頼を聞いて「チャンス☆」と喜んでしまったのは、私の体重が、過去最大、過去最重だからである。この夏、久しぶりに会った地元の友達から「お前、絶対 に80キロいってるだろ?」と言われ、「ないよ!!」と激しく否定していたのだが、帰宅して体重を量ったら、81キロもあったのである。うそ……公称75キロだったのに!! それ以来「ヤセなくちゃ!」と、近所を歩いたりしていたのだが、本格的にダイエットをしてはいなかったので、この企画は渡りに船。やったるでー!!
J子が提案してきたのは「8時間ダイエット」。「一日の間で、食べていいのは8時間だけ」というダイエット法。某女性週刊誌で、かの、畑中葉子様が「今まで色々なダイエットに挑戦したけれど、いちばん効果があったのは8時間ダイエット」とコメントしていたのを読んで以来、気になってたの☆ 書籍やネット情報を調べたJ子が打ち出してきたルールは以下の通り。
【8時間ダイエットのルール】
・8時間以内で1日の食事をとる
・8時間以外はアメ、ガムも封印
・8時間以外でも飲み物はとってOK(※ただし「お茶、ハーブティー、炭酸水、水、紅茶、ブラックコーヒー」で、「ジュース(野菜ジュース含む)やカフェラテ、スムージー、ソーダ」はNG)
・1食の量を増やすのはNG
・ひと口15回以上かんでゆっくり食べる
・お酒は8時間以内ならOK
このほかにも「野菜を350グラム以上食べる」「食後のデザートをくだものに」「おやつはナッツ」「海藻ときのこを食べる」etc……これでもかと盛られた「できれば実践したい方法」に、J子の並々ならぬ情熱を感じる。そして、おそらく重要なポイントだと思われるのが
★起床直後、就寝前に体重を測って報告、また食べた時間、何を食べたかも報告できればと思います。
という義務。なんせこのダイエットを10日間チャレンジしようというのだ。ザ☆三日坊主の私には、報告し合わなければ無理かもしれない。さて、いよいよ実践だ。食欲の秋のど真ん中、果敢に8時間ダイエットに挑戦した「俺たちの10日間戦争」をお届けいたします!
1日目:運悪く実家からスタート。朝9時にリンゴとブドウ。おやつにスイートポテト。帰宅して夕方4時にミートパイを食べて終了。かなり口さみしい気分だった夜中、寝る前に体重を測ったら、82キロ!? 夏から1キロも増えてる! あとちょっとで標準体重を飛び出し「やや肥満」の域(もう十分に腹は飛び出てるけど)。食欲どころか睡眠欲も消失し、眠れなくなる。 一方のJ子は16時スタート。「麻婆豆腐弁当とランチパック(栗あんとホイップクリーム)を食べ、夜にマルゲリータピザ1枚、ペペロンチーノを食べまし た。とりあえず8時間は守れたかな……と。」との報告が。何そのブス飯のオンパレードは。「守れたかな」じゃないわよ!!
2日目:82 キロショックで、昼まで何も食べずに過ごす。きつかった。昼食は野菜たっぷり(←免罪符)の明太子パスタを作り、夜は揚げまんじゅう2個。体重は……なんと いきなり800グラム減☆ たぶん、実家で腹いっぱい食ったものが排泄されたおかげ。J子は18時より「居酒屋で生野菜サラダ、海ぶどう、鳥から、山芋スライス、刺身」と昨日の食事 を反省している様子だが「帰りにソフトクリームを……」って、酔っ払うとダメだよね。しかし、J子も600グラム減。