大沢樹生、“親子関係なし”が判明した「運命の200日」に浮かぶ物語
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎物語を生む数字
「長男との親子関係なし」の判決が出た大沢樹生。DNAだけでなく、結婚して200日が過ぎた後に妻が生んだ子どもはどーたらこーたらという「民法」が決め手だと聞いてちょっとびっくり。これを機に、この民法についてまたワーワーなるんだろうなぁ。前時代も極まれりな法ではあるが、大沢にとってはこれが一筋の光明であったわけだ。
離婚後男手ひとつで育てて来た息子に対して、裁判を。ここに至るまで、彼と息子と元妻の喜多嶋舞の間に、どれだけの事情と感情と駆け引きがあったのか。運命の「200日」か。何か「江夏の21球」思い出しちゃったな。関係ないけど。
◎遺志を継ぐ者
ジャニー喜多川に「やめな」と言われても続ける、と、舞台での恒例の「階段落ち」への思い入れを熱く語ったKinKi Kids・堂本光一。きっと一生やめないんだろうな。「人生の最期は階段で」ってくらいの思い入れが感じられる。毎回かなりのスピードと勢いで落ちていくらしいが、本人の加齢とともに、ちょっとずつ段数や段差が少なくなったりするんだろうか。なんか森光子のでんぐり返しを思い出すな。関係ないけど。
◎平和的解決のない戦い
次女誕生後、インスタを上げるたび殺到する育児批判コメントに、「しつこい」と返したという木下優樹菜。批判は「聞こえない」とも。
本当に批判を気にしてない人間は「聞こえない」とは言わないのである。気にしてるんだな。そしてそう思われるのが死ぬほどイヤなんだろう。タレントSNSジレンマ率第1位「思った通りに受け取ってもらえない」(著者調べ)を邁進中。今後、本人も意地になって育児の様子を上げ続けるだろうし、無数がそれに常に反応し続けるだろう。
知らん者同士が、知らんところで戦い、磨耗し合っている。「アノニマス、ISISに攻撃」というニュースを聞いて、ふとこの件を思い出した。まったく関係ないけど。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。