『ABChanZOO』クイズ企画で見つかった、「全員バカ」という素晴らしきA.B.C-Zの才能
今回ツッコませていただくのは、リニューアルによって大変身したA.B.C‐Zの冠番組『ABChanZOO』(テレビ東京、11月8日放送分)。正直、これまでは「面白くない」「マンネリ」などの声が多かったが、リニューアルされた今回、スタッフや構成作家が変わったのかと思うくらい斬新な番組になっていた。
テーマは「祝リニューアル!鴨川シーワールドでクイズサバイバル」。
冒頭で司会のドランクドラゴン・鈴木拓に「皆さんさほどクイズ番組出ないでしょ? なぜなら……バカばっかりだから」と告げられると、爆笑する5人組。どのグループにもたいていおバカor天然キャラはいるものだが、「全員バカ」といわれるのは、ジャニーズ史上でも初めてだろう。
とはいえ、一般的にはセンターの橋本良亮が天然おバカキャラで、塚田僚一がKYぶっ飛びキャラで、河合郁人がツッコミで、戸塚祥太が知性派で、五関晃一が物静かなおしとやか枠に見えるだけに、橋本や塚田は良くても、ほかの3人はバカ扱いでいいのかという思いもあった。だが、番組を見て思った。全員バカでいい。全員バカって、美しく、奥が深いのだ。
例えば、「マグロは泳ぐことで海水から酸素を取り入れているため、泳ぎ続けないと死ぬと言われていますが……」と鈴木が言ったところで、素早くボタンを押した橋本は綺麗な顔でキリッと言う。「死なない」(ちなみに、問題は「マグロを釣り上げ話題になった大御所俳優の名前は松方何?」→「松方弘樹さん」で戸塚が正解)。
次の問題「ここは鴨川シーワールドですが、シーとは日本語で?」に塚田が「海!」と正解すると、河合が不意に自分の中の「発見」について綺麗な顔で呟く。
「俺、一個思ったんだ。俺、人の話聞くことで、何か解釈して答え出すっていうの、すごい苦手みたいです」
それに対して鈴木は的確に指摘する。
「それを世間ではバカって言うんだけどね」
そして、第1ステージを真っ先に勝ち抜けたのは、日頃一番イジられキャラの塚田で、二番手がおバカキャラの橋本であった。
その後も、「イルカの頭にある穴、人間でいう何?」→「目」(河合)、「肺」(五関)という珍回答が続き、河合が「鼻」と正解したことで五関が脱落者に決定。そして、五関に対して発表された罰ゲームが、衝撃的な内容だった。そのルールは、なんと「帰宅」。その五関、実は園内に入ることすらなくロケを終えたのだ。