サイゾーウーマンコラムプウ美ねえさんのエプロンメモ腑抜け夫に悩む奥様へのSM道 コラム 【連載】プウ美ねえさんのエプロンメモ 「『俺は君の奴隷だから』と豚の鳴き真似を……」腑抜け夫に悩む奥様に教える“家庭内SM”道 2015/11/14 19:00 プウ美ねえさんのエプロンメモ (C)熊田プウ助 家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。 【今月のお悩み】 「夫にプライドを取り戻してほしい」 いつも楽しく拝見しております。 夫(42)のことで相談に上がりました。 結婚9年、子どもはいません。夫は家の中では完全に腑抜けで、赤ちゃんのように私に甘えてきます。仕事が大変なのだろうと思って黙認していたら、「俺は君の奴隷だから」「自分の全てを差し出して今の生活を手に入れたんだ」等と言い出すようになりました。私が「プライドはないの?」と尋ねると夫は「ブヒーッ」と豚の鳴き真似をします。たまに喧嘩などしようものなら夫は死にそうな顔で外出し、数時間帰ってきません。 夫は優しく、私は私なりに夫を尊重しているつもりです。今でも2人で手をつないで出かけます。よってそれなりに幸せなのですが、夫に「奴隷」とまで言わせるのはただごとではありません。 夫にプライドを取り戻してほしいです。私はどう振る舞えばよいでしょうか。(タマ子さん、31歳) 【プウ美ねえさんの回答】 男の42歳は、衰えていく体の変化が、ぐっと実感される時です。夫婦のスキンシップの大切さを、ご夫君はかんじているのでしょう。そのアピールをいなしてはいけません。正面から取り組むべきです。 そもそも夫婦とは「ただごとではない」関係です。稼いだ金を共有したり時間を束縛しあったりするのは、とても不自然で、不合理です。その約束を誓い、利点を見いだしたのはあなたなのですから、まずはご夫君の態度を容認しましょう。外であやしげなサービスを利用されるより、ぐっと経済てきです。はじめに「きょうは赤ちゃん? 奴隷?」と優しく聞いてみましょう。何日か後に再び、「ほんとに赤ちゃん(奴隷)の格好しようか?」と、優しく聞きます。その時にはオムツ・おしゃぶり・ガラガラ(または手かせ・目隠し・首輪)を用意しておきます。ご夫君が満足されたら、その次は“さも自分もやりたかった”という顔で、保育士ふうエプロン(またはボンデージ・ピンヒール)を着用しましょう。相手の要望を先回りして、1割増しの強さでサービスするのがコツです。受け入れる側が臆すると、甘える側は安心できません。もし引かれたらすぐやめましょう。とちゅうでやめても実害はありません。 おねえさんが時々たしなむSMの世界では“サービスのS”“マスターのM”という呼び方があり、おうおうにして主導権を握るのはM側です。Sは、気働きがないとつとまりません。緊縛の手がモタつけば飽きられます。責め具の選択やロウソクをたらすポイントにも気を使います。まんがいち言葉責めを噛んだりしたら、しんそこ軽蔑されます。その間、Mは快楽に没頭しているのですから、まるで王様です。赤ちゃんにも豚にもなり、喧嘩をすれば家をとびだすほどの弱さを出せるご夫君は、あるいみ自分を律した誇り高い人です。尊敬されたいという鎧を脱ぎ捨てて素の自分を見せることは、強くなければできません。おうちで見せる、あなたへの愛こそが、彼のプライドなのです。 もしあなたが、どうしても甘えられることに不満ならば「時にはたのもしい姿を見せて、うっとりさせてほしい」と、きちんと伝えましょう。たとえば毎朝10分間 “威厳ある夫”“それにかしずく妻” の即興芝居を楽しんでごらんなさい。「味噌汁がうすいぞ!」などの決めゼリフを、前もって用意するとうまくいきます。夜は豚奴隷でも、りりしく出勤するスーツの背中をみれば、頼りたい欲求がみたされて、1日気分よくすごせるものです。 【今月のエプロンメモ】 保育士ふうエプロンにもいろいろあります。ホルター型、前掛け型、スモック型など、男性側のファンタジーと合致しないと良い効果がえられません。好みのエプロンを、さりげなく聞いておくとよいでしょう。 熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ) 1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)など、著書多数。8月17日に『GoGo!! おひとりホモ☆』(同)が発売。 <お悩み大募集> サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。 最終更新:2018/07/30 16:45 Amazon 『GoGo!! おひとりホモ☆』 夫婦関係は「ただごとではない」は至言 関連記事 「先輩に男性を紹介したい」既婚女性へ! 見極めるべき“善意”と“余計なお世話”の境界線「夫ではなく愛人との子どもです」出生の秘密を抱える母は、いつ誰にどう“詫びる”べきか?「子猫より幸せを与えてくれる男はいる?」諸姉が目を向けるべき“ヒトのオス”の魅力「夫の就職先である田舎に行きたくない」離婚すら頭をよぎる一児の母を救う、“ヤってみる”精神「デカいパンツはいてそう」男からの何気ない一言に傷つかないための“切り返し方”とは? 次の記事 『映画ちびまる子ちゃん』鑑賞券プレゼント >