「セックス翌日に彼の舞台を見る快感」芸能人とW不倫するファンにとっての“夢と現実”
家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。どちらの呼び名にも大差はない。パートナーがいるのにほかの男とセックスする、それを仰々しく “婚外恋愛”と言わなくても、別に“不倫”でいいんじゃない? しかしそこには、相手との間柄をどうしても“恋愛”だと思いたい、彼女たちの強い願望があるのだろう。
社会的地位の高い男性が自己顕示欲のために持った、若くて美しい妻を「トロフィーワイフ」と呼ぶ造語がある。しかし、相手を使って自己顕示欲を満たしたいという欲望は、富裕層だけではなく、あらゆる男性、そして私たち女性も持っているのではないだろうか。
自分が相手を愛していればもちろん問題はないが、できれば少しくらい自慢できるパートナーの方が鼻が高い。こんなに素敵な人を選ぶことができた自分自身、そして、これだけ素晴らしい人に選ばれた自分という存在に誇りが持てるから。そして、その相手が例えば、芸能人だとしたら――。
「一番幸せなのが、彼と会った翌日に舞台の上に立つ彼を見ること。ほんの数時間前まであの腕の中にいたと思うと、胸が締め付けられるくらい幸せな気持ちになれるんです」
理紗さんはそう話してくれた。
■1年間、Twitterでメッセージを送り続けた
今回お話を聞かせてくれた理紗さん(仮名)の印象は、おっとりとした垂れ目が愛らしく、可愛らしい高音の声が印象的な女性。年齢は30代前半だろうか、お会いしたときにはふんわりとした真っ白いワンピースとデニムのジャケットという清楚なファッションがお似合いであった。理紗さんは看護師をしているそうで、柔らかな印象を抱くルックスからは、白衣姿が容易に想像できた。
理紗さんが現在の彼と恋人同士の関係になったのは、約4年前。「私が彼にファンレターを出し続けていたことがきっかけです」という。彼女の恋人は、知る人ぞ知る舞台俳優。熱狂的ファンを多く抱える人物で、彼女も彼のファンの1人であった。
「一度、友人と一緒に彼の舞台を見に行って……それからファンになって、定期的にファンレターを送るようになりました」
彼の舞台公演やテレビ出演などがあるたびに、理紗さんは感想をファンレターや彼の公式Twitterなどに送り続けた。1年ほどたったある日、Twitterに彼からダイレクトメッセージが届く。
「『いつも応援してくれてありがとう』という何気ないメッセージでした。私はつい有頂天になってしまって、それまでの想いを彼にぶつけたのですが……そのときの彼は、私の地元のおいしいお店を知りたかっただけみたいで」
彼は、理紗さんの地元での公演前に郷土料理をリサーチしたいと考えたのか、直接メッセージを送ってきた。約1年もの片思いがようやく実りつつある――理紗さんは、勝負に出た。