サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」馬場典子の庶民的結婚観の盲点 コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 「学歴・収入不問」を結婚条件に掲げる馬場典子アナ、庶民派な一面に隠れた自己評価の高さ 2015/08/13 21:00 女子アナ馬場典子女のためのテレビ深読み週報 『ことたま』(実業之日本社) 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の芸能人> 「旅行に行きたい」馬場典子 『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系、8月11日放送) 30歳を過ぎた独身女性タレントは「結婚できないキャラ」を装うのが定番である。女性視聴者の共感を買うために、そういったキャラを演じているのだろうが、「結婚できないキャラ」を信じたり、喜んだりしているのは、実はオトコなんじゃないかと思うのだ。 例えば、元TBSアナウンサー・小林麻耶は「週刊文春」(文藝春秋)にて、「小林麻耶のいつまで独身?」を連載中で、「彼氏がいなくてもいるようにふるまうといい」と占い師に聞き、ダブルベッドを購入したエピソードを披露している。かつて小林は、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)において、「付き合っていないのに、3人の男性にいきなりプロポーズされて引いてしまった」と明かしたが、結婚したいのなら、ベッドなんて買うよりも、そういった男性と1回デートしてみる方がよっぽど近道である。 しかし、オトコにとって、ベッド購入エピソードは、「本当に彼氏がいないんだ」「もし、俺が口説いたら、応じてくれるかもしれない」と期待を持たせるという意味で、一種の挑発である。買ったのが冷蔵庫とか洗濯機といった生活感あふれるものではなく、ベッドというセックスを連想させるものであることも、「お上手」としか言いようがない。 フリー女子アナ界の「結婚できない売り」は、小林の独壇場かと思ったが、ここに来て“オンナに共感されそうな”結婚できない売りのキャラが現れた。元日本テレビアナウンサーで、昨年7月に独立を果たした馬場典子である。かつてはお嫁さんにしたい女子アナナンバー1に輝いたこともある彼女だが、41歳現在、独身。8月11日放送の『解決!ナイナイアンサー!』(同)では、馬場アナ自身が「独身の理由」を検証していた。 馬場アナは、かつて出演した『踊る!さんま御殿!!』において、「おぎやはぎに、馬場アナと結婚したら、頭上がらないと言われた」「話したことのない共演者に怖いと思われている」「さんまに重い女と言われた」と、自分が男性に敬遠される理由を述べたが、馬場アナの結婚の発言は、結構乙女チックである。以下、馬場アナの結婚の条件である。 ・学歴不問 ・夕焼けの中でプロポーズされて、気が付いたら満点の星空の下というように、自然に祝福されたプロポーズがしたい。 ・ずっと尊敬して、大切にできると確信できる人(気持ちがさめたら、別れる) ・結婚するより、結婚したいと思えるパートナーに出会えることが大事 ・収入不問(サボって稼げないのはダメだけど、お金にならないものの社会の役に立っているプライドを持っているならよい。ただし、最初から馬場アナの収入をアテにするのはダメ) これらに加えて馬場アナは、「旅行に行きたい」、つまり一緒に旅行を楽しめる男性が理想と述べた。結婚をしたら、自分で買ったマンションを出て相手と住み、マンションは他人に貸してその家賃で旅行に行きたいのだそうだ。 12次のページ Amazon 『ことたま』 関連記事 女優・吉田羊から考える、年を重ねた女性芸能人が“男前”を売りにしたがるワケ“非リア充”ホラン千秋と“リア充”田中みな実、2人の女に感じた同じ穴のムジナ北斗晶を“ガン無視”する辻仁成に感じた、ナルシストを愛してしまう女のナルシズムワケあり夫・斉藤和巳と離婚も「大丈夫」!? スザンヌが“強く賢い”女である理由小林麻耶から考える「ぶりっ子」のカラクリ――なぜ34歳でもぶりっ子でいられるのか?