『HEAT』2.8%に「奇跡的な数字」と関係者あ然! スポンサー撤退&火10ドラマ枠廃止も!?
11日放送のEXILE・AKIRA主演の連続ドラマ『HEAT』(フジテレビ系)が、テレビ東京を除いたプライムタイム(午後7時~10時台)に放送された連続ドラマの中で、“今世紀最低視聴率”2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。もはや目も当てられない大爆死ぶりに、ネット上では「冗談みたいな数字」などと話題になっているが、テレビ局や芸能プロダクション関係者など、業界も騒然としているようだ。
「正直、『信じられない』の一言です。ゴールデン・プライム枠の連ドラは、『4%台になると打ち切りライン』といわれていますが、3%台さえ切ってしまうとは。もはや脚本の面白さとか、主演の人気とか、それ以前の話。まったく無名の一般人を主演させたとしても、これくらいの数字は取れるのでは。あらゆる負の要素がいくつも重なって、奇跡的に生まれた数字といえるでしょう」(制作会社関係者)
低視聴率が続く作品には、“打ち切り説”が浮上するものだが、テレビ局関係者は“視聴率の合格ライン”を次のように解説する。
「テレビ局が考える、視聴率の合格ラインは、ここ1~2年ほどでだいぶ下がり、8%台をキープできればOKというところでしょうか。しかし低視聴率の限度、打ち切りとなる危険ラインとなると、昔から変わらず、『5%を切ったところから』が定説。つまりそれ以下、3%台ともなればスポンサーの撤退はもちろんのこと、今後その枠自体にスポンサーがつかなくなる可能性もあるなど、局側が責任を問われる事態に発展しかねない。3%台を2回出した番組プロデューサーは更迭されるという話もあるほどです。ドラマはどれだけ抑えても1話あたり3,000万円程度の制作費がかかるため、一刻も早く打ち切らなければ、どんどん赤字が拡大していくことでしょう」
同放送枠は、かねてから関西テレビが制作しているが、実は『HEAT』の前に放送されている9時台の『発見!ウワサの食卓』も、この4月から同じく関テレの制作となっている。
「もともと火曜9時枠は、共同テレビが19年もの長きに渡り連ドラを制作してきましたが、今年1月クールの『ゴーストライター』でドラマ枠を撤廃。4月から、関テレ制作のバラエティ『発見!なるほどレストラン 日本のおいしいごはんを作ろう!』がスタートしたものの、視聴率不振により、7月から『発見!ウワサの食卓』に改題されました。フジは4月当初、『火曜日は関テレが2時間連続で制作する』と大きく宣伝していましたが、『発見!ウワサの食卓』も『HEAT』も視聴率3~4%をウロウロする結果に。4月のAKB48・渡辺麻友主演『戦う!書店ガール』にしても、中盤以降は3%台を連発したため、フジの関テレ戦略は確実に失敗していますよ」(同)
さらに主演・AKIRAの今後の役者活動にも、多大な影響を及ぼしそうだ。
「自分が担当マネジャーだったら、しばらくはオファーがあっても出させません。業界の慣例で『一度の失敗は許される』という空気はありますが、次もコケた場合、二度と主演はできなくなりますからね。まぁ2.8%では、プロデューサーやスポンサーも『ギャンブルにすらならない』と、オファーを出すことさえあり得ないでしょうが」(大手芸能プロマネジャー)
かねてから伝えられている通り、『HEAT』は映画版の制作が連動しているため、「本放送が打ち切りではシャレにならない。フジとしては、同ドラマが放送される度に、未来の不良債権が大きくなっていくという、悪夢的な図式です」(同)という。
10月クールは、松坂桃李主演『サイレーン(仮)』が放送されるというが、「来年、火曜10時ドラマ枠自体がなくなる可能性もある」(前出・テレビ局関係者)ようだ。果たして来年も、無事継続できるのだろうか?